なんで輸入車?
と疑問を唱える方もいらっしゃるでしょう。
実際、ヤフーなどのネットオークションでは
国産のコンパクトカーなどで10万円を切るものが
数多く出品されています。
国産出品車を注意深く観察してみると
まず、走行距離が長い。
国産車の場合、新車を買い換える際に
ディーラーで下取りというのが一般的。
そこで放出された中古車も
ディーラー系中古車店などに周り
2,3度のオーナーチェンジを経て
下取り価格がつかなくなる頃に
ネットオークションに出品されます。
輸入車の場合は、オーナーがこだわりを持って選択し
新車を購入するので比較的所有歴が長い。
つまりワンオーナーもしくはツーオーナーのものが多い。
どういうことかというと丁寧に扱われたものが多いということ。
クルマの性能や装備も重要なのですが
低価格の中古車を買おうという場合
いかに丁寧に扱われているかで
その後の寿命がまったく違います。
どこに顕著に現れるかというと
ボディーのゆがみ。
例えば、ファミレスの駐車場のクルマ止めといわれる
コンクリートの出っ張りに勢いよく当てるとか
歩道の縁石にタイヤをこするなど
ボディーに傷がつかない程度のぶつけは
比較的よく見受けられます。
これが何十回も繰り返されると
ボディーは確実にゆがんで
なんとなくまっすぐ走らないクルマが出来上がるのです。
輸入車は総じてボディーが固い、
いわゆる剛性が高いというやつですが
それに加えて丁寧に乗られている場合が多いので
10年落ち、5万km程度のクルマでも
よほどのことがない限りまっすぐ走る。
このような違いはエンジンやミッションなどにもよく現れます。
エンジンオイルやエレメント、ブレーキパッドを
まめに交換していたり、ボディーのワックスも
しょっちゅうかけているなど、手入れが行き届いています。
国産の場合、ラジエターに平気で水だけを入れて
配管にコケをはやしているなんている事例もあるほど
おざなりになっている場合が多い。
要するに最初の購入者の意識の違いが
10年の時を経て確実な差となって現れてくるのです。
だから同年式、同走行距離、同価格帯でも
輸入車の場合のほうが満足度が高くなります。
ここまで読んで平成9年式、5万kmで15万円の
カローラとフォルクスワーゲンゴルフ。
あなたならどっちを選びますか?