アニメなんて1話からテレビで見るのはもう20年くらいぶり。
ツタヤなんかでDVDを借りてみるものでしたから、アニメって。
映像がどうとか、キャラがどうとか
そういう話題は専門の方々にお任せするとして
このアニメを見てちょっといいな、と思うところは別にあります。
主人公の相棒と言うかマスコット的な「こびと」がいるのですが
これが部類の乗り物好き。
いまから一万年後の地球近郊の外宇宙が舞台なので
自動車や電車がクラシックと言うか
古代の遺物と言うことになっており
「こびと」がそれを見かけるたびに
目をキラキラさせてときめいているのです。
子供のとき、乗り物を見るとこういう目をしていたな
とこの「こびと」を見て思い出しました。
クルマ、電車に限らず乗り物っていうのは
本来「ときめく」ものなんですよね。
自分より大きいものを操ることが出来るわけですから
「ときめき」と「あこがれ」の象徴でもありました。
いまでもクルマを運転するとき
特にサーキットなどで全開で走れるような場所にいけば
かなり「ときめき」ますし
上手に操ることのできる、つまり速い方を見ると
「あこがれ」ます。
いま、クルマに興味が無い若者が増えている
と巷では言われていますが
「ときめき」と「あこがれ」を伝える手段が
うまく行ってないのだろうな、と思うのです。
自動車雑誌やその周辺のジャーナリズムだと
購買につながる層にしかモノを伝えていない。
これだと少年少女には「ときめき」は伝わらない。
僕だって、いきなりカーグラフィックを買ったわけではなく
その前に池沢さとし先生の「サーキットの狼」が
「ときめき」を教えてくれましたし
しげの秀一先生の「バリバリ伝説」でときめいて
当時「サイクルワールド」というバイク雑誌を買ったのです。
「ときめき」を与えてくれたのはジャーナリズムではなく
エンターテイメントな創作だったのです。
まさか深夜アニメでそんなことに気づかされるとは
本当に意外でした。