電池の性能が普及を促進するという論調が大多数です。
電池の性能が上がると電気自動車の走行距離が伸びる、
もしくは同じ走行距離なら車重を軽く出来るなど
利点は数多いのですが、生活全般を見渡すと
もっと多くの利点を享受できるのです。
例えば、この電池を家庭用として使うとどうなるか。
日産の電気自動車「リーフ」に積まれている電池は24kwhという容量。
一般的な夫婦と子供2人の家庭で1ヶ月の電気使用量は700kwh。
一日あたり23.3kwhということになります。
つまり、リーフのバッテリーで家庭の電力が
全て賄えると言うことです。
この電気使用量700kwhは一般契約で電気代が約20000円。
深夜電力契約で夜中のうちに充電して
昼間に電池から電力を使うと考えると約8000円程度となります。
仮にリチウムバッテリーが
1kwhあたり3万円まで値段が下がったとして電池代が72万円。
直流から交流に変換する装置をつけても
合計で多分100万円程度でしょう。
電気代の差額、6年分で支払い完了。
7年目からはとてつもない安い電気代で生活できます。
そしていま、太陽電池がとてつもない進化を遂げています。
いままで熱の問題で利用できなかった赤外線までも
発電に利用できるものが実用間近。
今までの太陽電池の3倍の効率で発電できるというもの。
希望的観測ですが、これが量産効果で1kwhあたり5万円になれば
補記類まで含めて150万円でご家庭の電力を賄える計算。
となると、250万円で電気代が無料の生活が送れるということ。
月2万円の電気代計算で分割支払が10年ちょっとかかりますが。
曇りや雨などで発電効率が落ちる場合の保険のために
深夜電力契約をしておけば、常に電池は満充電。
これは絵空事でも何でもありません。
なにせパナソニック、いや松下グループと
NEC、東芝、日産チームが総力を挙げて
リチウムイオンバッテリーの量産に取り組んでいるのですから。
松下、東芝が絡んでくると絶対に家庭用を出してきます。
おおかた2016年あたりには発売開始しそうな雰囲気。
そうなると電力会社も売り上げ半減で
携帯電話を分社化してちょっと小さくなった
NTTのようになるかもしれません。