昨日、やっと初飛行を成功させたボーイング787。
写真はMSN産経ニュースから転載
本当に長いこと待たされました。
本来一番最初に納機されるはずだった全日空は
北京オリンピック開催時に北京便に投入するはずだったのに。
全日空が商業飛行を始める頃には
次のオリンピックも終了になってますよ。
あっ次のオリンピックって冬季のことですけどね。
時期的にもエアバスA380の大輸送量ハブ思想と
787の中規模PtoP思想の真っ向勝負が繰り広げられるはずだったのに
こんだけ開発が遅れると勝負も何もあったもんじゃない。
PtoP思想を掲げるも前世代の767ERで
お茶を濁しまくる航空会社がかわいそう。
全日空はボーイングに1000億くらい賠償請求しても罰は当たらない。
と、まぁ文句ばっかり言ってても仕方ないので
今後のことも考えて見ましょう。
ボーイング787はなんと865機も受注されている大ヒット商品。
仕様や装備でかなり金額に幅がありますけれど
全日空の例で言えば50機で60億ドル(5年前の換算で6000億円)ですから
1機120億円ということになります。
300席クラスで考えるとかなり安い価格設定とも言えないこともない。
単純に計算して総売り上げで10,380,000,000,000円(103兆8千億円)!!
ゼロで並べるととんでもない数字ですね。
これを15年かけて納機していくわけですから
787だけで年間約7兆円の売り上げ。
機体の3割から4割が日本製品なので年間1兆円くらいは
日本に還元されそうな気がします。
それも名古屋圏を中心に。
なんせ100兆円規模の大事業ですから
派生事業がかなり発生しています。
とりわけ世界中に散らばっている協力会社からの部品を
シアトルに運ぶために専用の747改造貨物機まで登場。
現在世界一の大きさの貨物機になっています。
写真は中部国際空港セントレアより転載
この巨大なボーイング747 LCF ドリームリフターが飛来するおかげで
中部国際空港セントレアは観光客にも恵まれているようで
意外なところで派生産業が生まれています。
派生産業や周辺産業などが活発になることはいいことなので
ボーイングにはもう一踏ん張り頑張ってもらって
来年の就航はなにが何でも成功させていただきたい。