2011年03月02日

都知事候補予定者にEV政策を聞いてみた

3月1日、自由報道協会主催行事
都知事候補予定者 小池晃氏と渡邉美樹氏の記者会見に
参加いたしました。

小池晃氏、渡邊美樹氏のプロフィールについては
下記のリンクを参照してください。

小池晃氏 http://www.koike-tochijikouho.com/

渡邉美樹氏 http://www.watanabemiki.net/



13時30分から行われた小池晃氏の記者会見では
所信表明を10分ほど、その後に質疑応答という流れで
その質疑応答の際にEVについての質問を投げかけてみました。
tcj01.jpg
(リンクの動画では15分15秒あたりから)

質問内容(実際の質問発言から内容を要約しております)

東京都EV・PHV普及促進プロジェクトにおいて
急速充電器についての補助金交付条件が
5年以上の利用料金徴収禁止とあるが
急速充電器1基で1日20台充電するとして
年間の電気料金が240万円にも上るのに
利用料金を徴収できないということは
かえって普及促進の妨げに
なるのではないかと思われる。
そのあたりをどうお考えになるのか?


小池氏回答

電気自動車の普及に関しては
私も細かいことは、今話を聞いて
初めて知った次第でございますが
聞いている限りでは最初はいいけど
後で大変になる、ということは
はっきりしているわけですから
普及を促進するどころか
逆に普及を妨げることになっている
と思います。
ですので、これは見直しが必要であると思います。




16時30分から行われた渡邊美樹氏の記者会見では
所信表明を10分ほど、その後に質疑応答という流れで
その質疑応答の際にEVについての質問を投げてみようと考えたのですが
渡邊美樹氏の政策に環境問題についての言及が無かったので
環境問題全般としてのEV政策を質問してみることにしました。
tcj02.jpg
(リンクの動画では36分20秒あたりから)

質問内容(実際の質問発言から内容を要約しております)

環境問題についての言及が無いように感じますが
電気自動車やハイブリッド車について
どのようにお考えなのかお答えいただきたいと思います。


渡邊氏回答

電気自動車の普及というものは
これからの時間軸を長く置けば
必ず必要なことだと考えています。
それにおいて今考えていることは
たとえば電気自動車のF1を
この東京の皇居の周りを
走ったらどうだろうか、
東京中にいくつの充電器があれば
皆さん便利に電気自動車に
乗り換えることが出来るのか、
東京都が電気自動車に
何らかの補助金を出すことが
出来るのではないだろうか、
ということを
現在検討させていただいているところです。
環境については私自身も十数年間ずっと
やってきたことで、
これはもうやらねばならない。
よく、環境を守るとか
守らねばならないとかの
議論てあるのですが、
それは自然が先にそこにあるもので
われわれは地球が息をすることにおいて
邪魔をしてはいけないというスタンスを
私は持っています。
この地球を汚すことは
自分の脚にナイフを突き刺すことと同じ
ということは、私が社員にずっと
語りかけていたことです。
都知事という立場で
どこまで出来るかわかりませんが
この環境問題については
本気で取り組んで行きたいと
そう思っています。







都知事候補予定者であるご両名のお話を聞くにつれ
電気自動車が現在、またはこれから直面するであろう
電気料金問題、受益者負担不公平問題、
充電料金徴収問題に対して
全く認識がないことに気がつく。
これまで自動車ジャーナリズムや
政府広報、電力会社のアナウンスなどで
耳障りのいいことばかりを
伝えてきた弊害であろうということは
紛れも無い事実であり
若干、ばら撒きにもとれるような
電気自動車政策を誘引していることに
反省と自戒の念を禁じえない。

この電気自動車の諸種の問題は
まだ普及の第一歩である今だからこそ
解決しなければならない問題だ。
そのためには、まず、
問題が今、
そこにあるのだということを
広く知らせていく必要がある
と確信した記者会見であった。



posted by 北森 at 23:43 | TrackBack(0) | その他(クルマ以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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