彼の運転する軽トラックで駐車場へ向かう。
今回の出品者は、いわゆるブローカーといわれる業種の方で
駐車場と携帯電話だけで営業する中古車販売業である。
名鉄線のガード下の駐車場に
落札したオペル ヴィータはあった。
エンジンは一発で始動した。
内装もとてもきれいで5万kmを走ったクルマには見えない。
一通りクルマについての説明を受け
現金と引き換えに書類一式と鍵を預かる。
整備記録簿に何枚かの葉書が入っていた。
それはリコール修理のご案内。
昨年以降のリコール修理は受けていないので
名義変更が終わったら
ヤナセでリコール対策を受けるようにと言われた。
リコール対象ではないが、5万km以上の走行距離であれば
タイミングベルトも1回のみ無償交換してくれるらしい。
リコールと修理については名義変更後に再度取り上げるとして
これから東京までの約400kmをこいつで帰らなくてはならない。
出品者と別れてからすぐさまガソリンを入れる。
名古屋はガソリンが安い。
6月から東京ではレギュラーでも172円ほどに高騰してるが
名古屋では160円である。
すかさず満タンにして、帰りの燃費を測定しようという気にもなる。
ガソリンを入れている間に自動車保険のコールセンターに電話をする。
車両入れ替えの手続きだ。
とりあえず、名義変更が済んでいなくても
名義変更をする予定であれば登録の変更はできる。
ただし、車種によって保険料率が違うので
保険料が上下することがある。
オペルヴィータとVWゴルフの保険の差額は8000円程度。
なぜかというとヴィータの3ドアは
スポーツタイプという分類になるようで
料率がアップしているのだ。少しショックを受けた。
当初、名古屋から国道1号線で帰ろうと思っていたのだが
岡崎までの20kmほどに1時間半もかかってしまい
これでは先行きが不安なので仕方なく東名高速に乗る。
ガソリン高騰のあおりか、東名高速はかなり空いていた。
ヴィータは快調そのもので、制限速度であれば乗り心地も不満は無い。
デザイン的に不安に思っていたシートだが
実はゴルフ並みにいいシートでかなり調子がよく、
サイドのサポートなどはゴルフよりも良いくらいだ。
調子に乗って飛ばしても直進安定性に不満は無い。
本当に扁平率70のタイヤなのだろうか?と疑問に持つほどだ。
車体が軽いということで、かなり跳ねるだろうと予想していたが
足回りがしっかりとついてくるのでほとんど跳ねない。
ドッシリ感ではゴルフのほうが上だが、ヴィータも不満無く走る。
しかし、いただけない部分もある。
ラジオの感度がとんでもなく悪い。
特にAMは全滅で、高速道路の交通情報チャンネルも
聞くことが出来ない。
これはヴィータ全般に言えることらしい。
帰ったらゴルフから外したアンテナブースターを取り付けようと思う。
途中、浜名湖SAに立ち寄った。
名古屋では慌しかったので
「ひつまぶし」を食べることが出来なかったので
浜名湖でうなぎを、と思っていたのだが
なんと、うなぎ弁当が値上がりしていた。
この値段であれば築地の「はいばら」で
肝吸いと肝焼きがつけられるではないか
ということで断念。
この時点で燃料計はまだ4分の1ほどしか減っていない。
続いては、しばらく走って富士川SAへ
ここでは当然の如く富士宮焼きそばを食べる。
それにしても480円というのも高いような気がする。
高速を降りて市内に入れば200円で食えるというのに。
ただ、麺のもっちりした感じや豚の油は
富士宮焼きそばの特徴を捉えていてとても美味い。
富士宮は焼きそば以外にも美味いものが多いと聞くので
沼津の「まる天」と合わせてリベンジしたいものだ。
ここでの燃料系は4分の1を少し超えた程の減り量。
そろそろ東京に近い港北PAでトイレに寄る。
この後、用賀で東名を降り環状8号で帰宅するのだが
燃料がやっと5分の2ちょっとを消費したかなというレベル。
ヴィータはかなり燃費がよい。
大泉に戻って来たのは夜9時少し前。
近所のシェルのセルフで満タンにして計算してみると
なんと18km/L!!!
貴様、プリウスか?
このガソリン価格高騰の折、かなり期待できる数字。
都内の街乗りで10km/Lをキープできれば
かなり家計が助かるというもの。
なかなかいいクルマだ。