2009年06月13日

セカンドカーに最適なクルマを考える−イタリア車

このご時世、メルセデスやベントレーなどのフルサイズサルーンを
ちょっとした買い物などのプライベートな用途で使うことは
世間の目を考えると躊躇されることの一つではないかと考えます。

こういったサルーンをお持ちの方は、全てを一台で済ませると言うことは
少ないと思いますが、セカンドカーが四輪駆動のSUVであったり
ステーションワゴンであったりすることが多いので
やはり衆目には非難の対象になりやすいかと存じます。

かといって、いきなりプリウスやインサイトなどのハイブリッドは
世間の時流に負けたような気がしてなりません。

と言うことでここはヨーロッパの小型車をセカンドカーにいかがかな?
という提案を今後、何回かに渡ってさせていただきます。

今回は、今年、たてつづけに発表になったフィアットグループの
スポーティーな小型車を見て行きます。

今年、たてつづけに発表されたフィアットの3台、
フィアット500アバルト、フィアット グランデプント アバルト、
そしてアルファロメオ ミト。



フィアット500アバルト



フィアット グランデプント アバルト


アルファロメオ ミト

イタリア車をセカンドカーにする場合、ポイントは一言で言うと
刺激の強さだと考えます。
刺激と言っても、ただ単に暴力的に速いとかそういったことではなく
視覚的に刺激的、官能的刺激など様々な刺激があります。
まさに、そういった色々な刺激が上手く棲み分けられているのが
今回のフィアットグループの3台と言えるでしょう。

一斉に出揃ったこの3台、寸法はフィアット500が少し小さいですが
ほぼ同じクラスだと思って間違いありません。
この3台、実は同じエンジンを積んだ兄弟車なのです。
だからこそ、その個性を明確にして
より強い濃さをそれぞれに発揮しているのです。

動力性能はフィアット500が135馬力、そのほかは150馬力と
これも横並び状態ですが、モデルの個性によって
若干の味付けの違いが与えられています。

この中で一番スパルタンでハードコア、つまり走り重視なのは
グランドプンテ アバルト。
これは休日に山あいのワインディングロードや
つくばコース1000.日光サーキットなどのショートサーキットで
ストレスを発散させるのに手ごろなサイズと足回り。
ノーマルのままで充分に楽しめますので
余計なわずらわしさや面倒臭さは皆無。
ただし街中、特に都内青山周辺や銀座界隈の
道路工事の多い場所では足回りの硬さがかなり気になります。
と、いうよりも、むしろツライ。
6速マニュアル、左ハンドル、外装は白に赤ストライプ、内装は黒。
組み合わせはこれしかありません。
性能をプラスアルファしたければ
180馬力の上級バージョン「エッセエッセ」もあります。

その逆にフィアット500アバルトは見た目重視と言ってもいいでしょう。
ノーマルの500に比べて、より丸さが強調されたフロントまわりは
より一層のキャラクター的愛嬌。
やんちゃ坊主と言ったほうがいいかもしれません。
グランデプントほどではないにせよ
やんちゃ坊主なりに走りも活発です。
そして、内装は差し色を効かせたポップな雰囲気。
ファッションの一部としてクルマを取り入れたい方には
ちょうどいい内容だと言えます。
ボディー色もかなりの種類が選べます。

そして最後はアルファロメオ ミト。
このクルマはアルファロメオから出ているということで
とにかく官能、というか感覚的に訴えるものが多く与えられています。
ミトの場合、オプションのポルトローナ・フラウの革内装を選ぶべき。
ヌメっとした手触りと絶妙の色艶、そして調度品の仕上げが
小さな高級クーペとして存分に使えるクルマとなっています。
ご夫婦でちょっとランチに、という使い方には最適。
パーキングメーターに停めてカフェのテラス席からミトを眺めると
街路樹とのマッチングが極めてよく、銀塩フィルムのカメラで
写真でも撮ってみようか、という気になります。

お読みの方々がどのような刺激を求めていらっしゃるかは
人それぞれだとは思いますが、
この3台のうちのどれかにその刺激はあるように思います。

プライベートに使うセカンドカーだからこそ
そのクルマの持つ強い刺激や濃さに酔ってみるのも
閉塞された状況を打破するカンフル剤となるように考えます。






posted by 北森 at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 試乗記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月31日

スバルインプレッサ15S

先ごろのモーターショーでSTIが発表になり

ほぼラインナップを完成させたインプレッサ。

雑誌やメディアの試乗記など

どうしても高性能バージョンにばかり

目が行ってしまいがちなインプレッサだが

ベーシックモデルであり一番量販されるであろう「15S」には

メディア全般なかなか言及されない。

では「15S」とはどのようなクルマなのか?



imp001.jpg imp002.jpg



スバルの新型インプレッサは先代にあった

セダン、スポーツワゴンという2系統のボディタイプを

5ドアハッチバックの一本にまとめた。

WRC世界ラリー選手権に参戦するために

より戦闘力の高いボディ形式にしたと言うのが

メディアに出てくるわりと多い理由であるが

EU輸出を念頭に置きながら

セダンよりも販売比率の高かったスポーツワゴンを

ハッチバックに仕立て直したという見方も出来る。



今回のインプレッサは外装デザインの面で

グレードによる大きな差をつけていない。

モール類やバンパー、ミラーなどはすべてボディーと同色。

グリルなどもしっかりとメッキ処理を施し

15Sに使われるスチールホイールも

上級グレードに装着されるアロイホイールと同様のデザインの

ホイールキャップが装着され、パッと見も悪くない。

廉価版と言うイメージを払拭し15Sを選ぶことは

「足るを知る」ことだと言う印象を与えることに成功している。



実際、15Sは「足るを知る」を実感できる。

内装もグレート差においてはなんら不満が起こる要素はない。

STIを除く上級グレードとの差は大きくはフルオートエアコン程度。



シートは国産ベーシック車にしてはかなり出来がよい。

特に国産唯一といってもいい、しっかりと機能するヘッドレスト。

急な加減速でもしっかり頭部を押さえてくれる。

万が一の事故の際にもシートベルト、エアバックの効果を

かなりの高レベルで引き出してくれると考えられる。

せっかく室内幅が増えているのだから

シートについてもう少し贅沢が言えるなら横幅を広げて

サイドサポートももう少し高めに欲しい。



エンジンにしても1500クラスながら110馬力を出し

トルクも14.7kg/mと充分な数値。

走ってみると表記出力以上の満足度はあるし

実際、予想よりも速い。

そして、これはスバルの特徴でもあるが

搭載される水平対向4気筒エンジンのサウンドが心地よい。

このサウンドだけはもっと大きな、

例えば2.5リッターエンジンの鼓動を思わせる。

imp003.jpg



今や水平対向4気筒エンジンは

世界中でもスバルだけが作る唯一のシステム。

そのエンジンを搭載したFF車は15Sしかない。

本当のオンリーワン。



そのエンジンを生かした低重心設計のおかげで

ロール量の少なさのわりに当たりの柔らかいサスペンションは

乗り心地を犠牲にせずにある程度のスポーティを許容している。

そのおかげか扁平率65%の15インチタイヤでも

無理なヨレ方を感じない。



走行に関しては手放しで褒めちぎりたいところであるが

ゼロ発進の際の演出過多は許容しかねる部分。

予想したアクセル開度よりもかなり大きくアクセルが開くために

急かされている印象をもつ。都心の渋滞では疲労につながる部分

でもあるので改善を求めたいところだ。



ボディーは先述したようにハッチバックのみとなったが

このハッチバックが実際のところかなり使い勝手がよく

先代のスポーツワゴンよりラゲッジに奥行きがあり

実に広々と見える。

imp004.jpg

フラットなラゲッジはシートを倒してもまだまだフラット。

段差がないので3人分の72cm級スーツケースを積み込んで

3人がゆとりを持って座ることが出来、

空港のパーキングサービスを使用するときも

サービスドライバーを含めて4人乗車が可能。

先代のスポーツワゴンでは出来なかった芸当だ。



インプレッサはサイズが大きくなったこともあり

EUではサイズにおいてフォルクスワーゲン・ゴルフと競合する

Cセグメントに該当する。

15SはゴルフE、プジョー307とガチンコ勝負を演ずるわけだが

そこと比較するとどうだろうか。

ゴルフも先代であればインプレッサに軍配は上がるが

今のゴルフと比べると?がつく。

価格的にはポロのスポーツライン並みだろうから

そこにはアドバンテージを見出せるが

その価格帯にはマツダ3(日本名アクセラ)、EUシビックがいる。

5ドアボディーになったために言い訳の効かない修羅の道に入った

インプレッサがディーゼルエンジン無しでEUでどう勝負をかけるのか。

非常に気になるところ。



日本においてははっきり言って現行カローラシリーズよりは

お勧めできるクルマであることは間違い無い。

カローラシリーズよりも「足るを知る」エイジレスな点が

一番のお勧めポイント。



ただ、私としては先の演出過多とシートのリクエスト点により

ゴルフVから積極的に乗り換えようとは思わないが。
posted by 北森 at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 試乗記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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