2010年07月07日

この夏、絶対に来る時計。超オススメ!

ネタバレになるので詳しいことは書けませんが
もう、絶対に買っておいて損の無い時計が、これ。




Traser Watches NAVIGATORS TYPE6 BK

ホントに今買わないと無くなります。
すでにアマゾンでは品切れになっているほどです。
欲しい人はすぐにでも手に入れましょう。

ひとりダンボール一個までね。(by 青島係長)




posted by 北森 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

どうしてこうなった?パネライ・フェラーリ投売りの現状。

パネライの腕時計は大変人気が高く
中古相場もかなりの高値で推移しているように感じるのですが
同じパネライが作り、同じムーブメントを搭載していながら
新品でもかなり値を下げているのが
フェラーリウォッチ・エンジニアリング バイ オフィチーネパネライ。
並行新品の価格が正規価格の半額なんていうのは当たり前。


これが正規の1/3!!


フドロワイヤントの1/8計測も驚愕の1/3!


そして驚愕はパネライオリジナルムーブ2000系の
10日巻きGMTモデル!!

これも市価の1/3ですよ。


えっ、本当にどうしちゃったの?って感じです。
リンク可能な写真がジャックロード楽天支店のものしか
見当たらなかったので、これしかリンク貼ってないですが
同じ中野でも「かめきち」だと
8日巻きパネライオリジナルムーブのワンプッシュクロノの
モノプルサンティが70万円切ってます。定価は200万円。
定価が300万円のパーペチュアルカレンダーだって100万円切り。

パネライのオリジナルムーブが欲しいだけなら
フェラーリで買ったほうが断然お得です。

実際、フェラーリウォッチがこんだけ値を下げるのはわかる気がします。
まず、フェラーリのエレガントとは対極の無骨のデザイン。
パネライってことを引きずり過ぎ。
文字盤や裏ブタにフェラーリのモチーフを引用しようとも
全体の雰囲気はフェラーリから遠いのが敗因だと思います。
どちらかというとランボルギーニで売れば
雰囲気が重なったと思います。

そういった意味ではジラールペルーゴ時代のほうが
フェラーリぽさは濃厚。


フェラーリってことを考えずに
パネライの一ジャンルとしてこの時計を捕らえれば
こんなに安価に買えるのは夢のようでもあります。
特に2000系オリジナルムーブ搭載モデルは
パネライ本家でこの値段で買おうというのは
中古でもまず無理。

パネライ2000系ムーブはあとで絶対に価値の出るモデルです。
フェラーリモデルがこんな状態のうちに買っておくのが吉
ではないでしょうか。






posted by 北森 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月06日

スーパーママチャリGP参戦に向けて-時計編

新年あけましておめでとうございます。

昨年は月刊痛車道なるフリーペーパーの創刊により
メインライターとして書かせていただくなど
いろいろと飛躍の年でありましたが
今年はもっと大きな飛躍が出来るよう
努力邁進いたします。

さて、そんな今年の一発目の大仕事が
1月10日に開催される「スーパーママチャリグランプリ」
このイベントには新潮社ENGINE誌の塩澤さんとともに
第一回から参加しておりまして、今年で3回目。なんと皆勤賞です。
去年のレポートは過去ログを参照いただくとして
現在はこのママチャリグランプリの参戦の準備を
着々と進めている段階です。

mmc001.jpg

昨日、参戦マシンも調達し、ベースキャンプ用のテントや
炊事用品、場所取り要員の手配も完了。
当日に望むだけという状態になりつつあります。

この競技、ママチャリといえども
エクストリームスポーツである
という様相を呈しているので
個人装備もかなり重要になってきます。

転倒なども考慮してヘルメット着用も義務づけられているので
時計も当然G-SHOCKが最適だろうと考えます。

しかしG-SHOCK、いまや上は60万円から下は4980円まで
実にさまざまなラインナップを誇り
どれを選んでいいかという疑問にさいなまれること必至。

私の場合、何本かG-SHOCKを所有しているということもあって
ママチャリGP用に新たに購入しようとした場合
クロノグラフ、ストップウォッチ機能に
特化したものを選んでみました。

CASIO G-7710-1JF
gspa001.jpg

ソーラーも電波受信機能も付いていないので
実勢価格1万円未満で買えるこのモデルの特徴は
1/1000秒計測のクロノグラフ。

これだけだったら別に1/100秒計測できるソーラー電波モデルが
1万円ちょっとで買えるじゃないかとおっしゃる方もいらっしゃる
と思いますが、このクロノグラフの機能はそこだけにとどまりません。
なんとラップ計測機能付き!!

gspa002.jpg

1周ごとのラップタイムが計測でき、なおかつ合計時間も表示。
そしてログまで取れる。つまり記録が残るのです。

現在売られている腕時計全ての中で
この機能のクロノグラフはこのG-7710シリーズだけしかありません。

過去、アイルトン・セナが走っていた頃のF1ブームの時代、
いまから約20年ほど前に、やはりG-SHOCKから同様の機能を持った
DW-6000というモデルが出ていましたので
この機能の復活は実に20年ぶり。ファン待望の機能です。

最新のG-SHOCKのご多分にもれず
このG-7710も多彩なカラーバリエィションがあり
色でも楽しませてくれます。

  
  


サーキットでの絶対的おすすめアイテムであります。
posted by 北森 at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月21日

今年一番の傑作?JUNGHANS max bill Chronoscope

もうね、時計雑誌とか見まくってたら
これが欲しくて欲しくて仕方ないっていうのが出てきました。

JUNGHANS max bill Chronoscope

max bill

とくにバウハウス系デザインが好き
というわけではないのですが
このミニマム具合はたまりません。

ムーブメントもETA7750だし
カレンダーも付いているし
ベゼルは極細だし、黒文字盤だし。
ツボを突いてくるなぁ、ユンハンス。

このユンハンスのクロノスコープと
スウォッチの自動巻きクロノは
どちらも今年のベストウォッチだと言えます。
ベストスリーをあげろと言われれば
これにシーホープの山手線電光掲示板が入りますけどね。

話をクロノスコープに戻すと
ひとつだけ惜しいところがあるんです。
唯一にして最大の欠点。
それは、非防水。
これは僕にとっては致命的だなぁ。

ただ、ベルトをクロコの竹斑にしてやれば
ドレスウォッチとしても充分使えるほど
エレガントだと思います。
ボンベダイアルでそれに合わせて剣先を
微妙なカーブで仕上げてあるところなど
エレガントだけで言ったら
パテックのカラトラバWGとタメ張りますよ。

本当に欲しい。
posted by 北森 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

やばいと言うのはこういうことだと思う。
Swatch Irony Chrono Automatic Collection

スイス製の機械式クロノグラフに革命が起こった。
それも世界最大の機械式クロノグラフムーブメント供給企業の
スウォッチグループから革命がおきたということは
いよいよ時計産業も新しい局面を迎えたのだろう
と考えることが出来よう。

Swatch Irony Chrono Automatic Collection

スウォッチグループはこの秋
Swatch Irony Chrono Automatic Collectionと銘打って
新しいコレクションを発表した。
このコレクションの「やばい」部分は
機械式自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載しながら
日本国内税込み定価42000円という破格値であるところだ。

スウォッチグループと言えば、グループ内だけでなく
ブライトリングやタグ・ホイヤー、その他主要ブランドに
ETA7750シリーズと言うクロノグラフムーブメントを供給する
企業グループである。

その7750を使った多くの機械式自動巻きクロノグラフ搭載腕時計は
最安値の定価設定でも20万円前後、普及価格帯が40万円。
少しでも付加価値をつければすぐに70万円以上。

スウォッチグループがグループ内のブランド
ティソ向けに作ったETA C01-21というムーブメントを
廉価ファッションウォッチブランドであるスウォッチに載せ
この破格で登場させてしまったのだ。

多くの時計ブランドは「スイス製機械式クロノグラフが高価だ」
というイメージ戦略を採っているが
このスウォッチの機械式クロノグラフの登場で
スイス製機械式クロノグラフと言うだけでは
高価格な値付けが出来ない状況が作られた
と言っても過言ではあるまい。

多くの時計ブランドにとってこれは宣戦布告された
と受け取らざるを得まい。
まさに生き残りをかけた戦国の火蓋と言った印象すら受ける。

Swatch Irony Chrono Automatic Collection

しかし、安かろう悪かろうでは
この価格破壊路線は失敗に終わるだろうが
このクロノグラフはそんな心配を嘲笑うかのように
スケルトンバックを採用しムーブメントを見せつける。
つまり機械に絶対の自信があることの表れだ。

デザインもカジュアルやフォーマルなどというカテゴライズを超越し
間違いなくオールラウンダーとして使えるほどの
豊富なバリエィションを誇る。




まさに、今買わなくてどうする
と言えるほどの時代の窮児の登場だ。



posted by 北森 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月13日

G-SHOCKは色で遊ぶ

夏はG-SHOCKですよ。

この時期、革バンドの時計をしていると
つくづくそう思う。

G-SHOCKと言えば定番は黒ですが
その実、とんでもない数の
カラーバリエィションがあることも
見逃せません。

最近、特にお勧めなのがシンプルデザインの5600系。
その中でも黄色はかなりイケてます。



黄色って意外と服に合わせやすいんですよ。
赤やオレンジなどの暖色系だとベストマッチですが
青や緑でも違和感無い。モノトーンにはつらいですが。
電波ソーラーで普段使いでも気にかける必要なし。


もっと派手に攻めるのなら二色構成で
なおかつ液晶も赤なんていうのもあります。



このぐらいキレていてもまとまっちゃうのも
G-SHOCKならでは。
これは電波ソーラーではありませんが
アイテムとしては優秀です。

G-SHOCKはバリエィションが多すぎて
何を買えばいいか判らない
と言う方は結構多いようですが
みて気に入ったものを買えばいいのです。

別に投機対象じゃないんだから。
posted by 北森 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

セイコーはもっと評価されて然るべき

偶数月の初旬は時計雑誌の発売ラッシュ。
うちに届く時計雑誌各誌をパラ見していると
今年はなんだか時計業界も不調のようですね。

特に富裕層に向けて復活させたブランドは厳しそう。
銀行出身者やファンドマネージャー出身のCEOが
投資家から金をかき集めてブランド権を買い上げたような
いまさら感の強いブランドはどんどん淘汰されていくんでしょうね。

やっぱり実力のある中間価格帯のメーカーやブランドが
いま強みを発揮しています。
ここはロレックス、オメガが断然強い。
EDOXも踏ん張りどころ。

国産はどうよ、と思ってみていると
雑誌の評価は相変わらず低いですね。
正直な話、セイコーをいくらプッシュしても
広告料は増えないからなんでしょうけど
だからといってセイコーの評価をしないのはどうかと。

機械式にしても、すでにスイス製は越えてますからねぇ。
クォーツなんて独走一人旅。
それでもって価格も安いと来ている。

わたしの個人的価値観から言うと
IWCのビッグインジュニアを買うくらいなら
グランドセイコーとか買って
お釣りで香港に北京ダックを食いに行きます。

ペラトンよりマジックレバーですよ。<意味不明。興奮しすぎ。

クォーツが評価されないのはセイコーに限ったことではありませんが
その中にあってセイコーの自動巻き充電Kineticは
ユーザー側からは高い評価を受けています。



写真のモデルは2000年に500本限定367,500円で発売された
SEIKO KINETIC SPORTURA Ref.9T82-0A70 Ca.2000というモデルです。
これがいまだに中古市場で17万円前後の値をつけている。

その上、10万円以上のセイコーのクォーツモデルは
20年前のものでも迅速修理が可能です。
実際、15年前のKINETIC フライトマスターを
ヨドバシカメラで普通に修理しましたから。



セイコーのクォーツは世界的に見てもユーザー評価は高いのに
どうもメディアは認めようという気がないようです。
まぁ、好きな方には今のうちに買っておける
というチャンスではあります。







posted by 北森 at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月02日

ショパールのバンド、どうしようか。

壊れた状態でいただいて、本間御大の手により復活した
ショパール ミレミリア。

ショパール ミレミリア ジャッキーイクスエディション

最近、これのラバーバンドが
なんか切れそうな気がして仕方ない。

そこでバンドを交換してみようと思うのだけど
候補がいくつもあって困っている次第。
トカゲの赤か、サメの青か、クロコの黒。
大まかにこの3種類が候補なんですが
これがひとつの店で見比べることが出来ないのが
また悩みの種。

黒はどこでもありますが、赤は伊勢丹、青はベスト販売。
ここをぐるぐる回ってもまだ結論が出ない。
悩んでるのが楽しいといわれればそれまでですが
なんか決定打がないんですよね。

どれ見ても、なんかひとつ足りない感じ。
明日は初台に行くから、帰りには多分また
時計屋をぐるぐる回ってるでしょう。
posted by 北森 at 03:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月31日

これは面白い腕時計型カメラ

ビデオカメラ付き腕時計

こういうガジェット系腕時計というのは数多く所有してますが
ビデオカメラ内臓というのはビックリ!!

実際に秋葉原で現物を見て、その映りのよさにまたビックリ!!
Youtubeやニコニコ動画レベルだったら全く問題ありません。
下手なケイタイ動画に比べたらこっちの方が断然キレイ。

それにデザインも悪くない。
セイコーのラピュータに比べたら高級時計に見えるし(笑

ちなみにラピュータと言うのはこれ。

rp001.jpg

rp002.jpg


近いうちにこれ、多分買っちゃうでしょう。

posted by 北森 at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月01日

ミニマルは突き詰めるとデジタルになる?





フランスのlipというブランドのマッハシリーズは
ロジェ・タロンのデザインでMoMAの永久展示品となったりと
わりと有名ですが、このマッハのデジタルモデルは
ミニマルのきわみのようなモデルです。
逆D型アンシンメトリのケースとボールのようなプッシャー以外に
細かい意匠やギミックがまるで無い。
ここまでミニマルなモデルを着けると
時計に全く興味がないフリが出来ていいかもしれません。

MoMAの永久展示を勝ち取ること自体がミニマルの証し。
永久展示と言えばMovadoのミュージアムウォッチや
サムソナイトのオイスター。これらもかなりミニマル系。
posted by 北森 at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月27日

これからはシンプル、ミニマル。グッチのパンテオン



最近、特に気になっている時計の一つに
グッチのパンテオンがあります。

エッヂの立ったケースにスムースなベゼル。
バーインデックスとロゴだけのシンプルな文字盤。
いや、この文字盤はシンプルを通り越して
ミニマルな領域にまで踏み入れていますね。

最近出たデジタルもそうですがグッチの新しいラインは
どれもミニマル方向に進んでいて非常に好感が持てます。
多くのブランドにある意匠に凝ったものは
もうお腹いっぱいな感じがあります。

クルマにしても新しいVWゴルフは先代からかなりそぎ落として
シンプルになっているようですが、アイコンがしっかりしているから
誰が見てもゴルフとわかる。

アイコンなどのブランディングさえしっかりとしていれば
これからの商品はそぎ落としていったほうが
好感がもたれるような気がします。
ただし装飾に頼らない分、素材の力と仕上げが前面に出てしまうので
かえって高い商品になってしまうかもしれません。
しかし、そういう力が強いほうが長く使える商品になると思うので
最終的には結構お買い得かもしれません。

本来、日本の工業製品のお得意の分野だったはずなのですが
最近はどうしてしまったのでしょうか?

posted by 北森 at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月22日

ショパール ミレミリアクロノグラフのバンド

今、非常に気に入って使い倒している
ショパール ミッレミリアクロノグラフ16/8331
ジャッキー・イクス リミテッド


1000miles001.jpg

このタイヤパターンのバンドは非常に雰囲気があって好きなのですが
黒のラバーというところに若干飽きが来ているところも否めません。

そこで、思い切ってバンドを交換しようと思うのですが
質感のバランスという点で見ると、
量販店で売っているようなものでは役不足のような気がします。

やはりカミーユ・フォルネジャン・ルソーがいいかなとも思っています。
ここら辺のブランドだとオーダーになってしまうので
納期がとんでもなく長いのが玉に瑕。

ジャン・ルソーだと凝った仕様にしなければ8日間で仕上げてくれる
サービスもありますが。

希望する仕様といっても、私の場合、ブルーリザードで白ステッチ、
3mm厚で仕上げてもらえればいいので8日間仕上げでも行けそうなんですが、
リザードの質感がカミーユ・フォルネのほうがいいような気もして
かなりの悩みです。

オーストリッチ素材も結構気になるので
週末辺りに物色しに行こうかと考えています。
posted by 北森 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月17日

プライベートブランドも侮りがたし
GSX2003GBK ボラード

GSXという時計ブランドにはいささか懐疑的でした。
10年ほど前のブランド初期の頃のFOSSIL別注デジタルや
その後のキネティックを使ったオリジナルモデルの
なんかちょっと「パクリっぽくない?」というデザインのもの
そして最近の限定1個か2個の「富岳」ような
ラディカルな行き過ぎ感が漂うものなどの影響でしょうか。

実際、販売元でGSXのプロデューサー、ベスト販売の石田社長は
非常にラディカルな方であろうという印象があります。

ただ、そんなGSXというブランドの時計にも
「これはやられた」というものがありました。



GSX2003GBK ボラード
何がやられたって、永久カレンダーとスプリットセコンドクロノグラフ、
ミニッツリピーターなどという複雑機構が入っているムーブを
こんなケースに搭載してくるなんて。

このムーブ自体はシチズン製のクォーツOEMムーブで
クラシカルなケースに入れたものがシェルマンから出ています。

こういった複雑系の機構を持ったものなら
過去の意匠と複雑機構の歴史的成り立ちを背景に
どうしてもクラシカルなケースに入れたくなるものですが
ボラードは思いっきり金属の重量感を表現した
スポーツウォッチに仕上げてきた。
これはある意味、ロジェ・デュブイの
イージーダイバー トゥールビヨンと
同じ発想にあるのではないかと。

複雑系を遊び倒せというテーマがあるように思います。
ボラードの場合、クォーツですから複雑機構が入っていても
そうそう壊れませんでしょうし。

エッジの立ったケースの仕上げも
金属のカタマリ感がよく出ています。
ブレスレットも同様。

どちらかといえばラフに扱って
ケースは傷だらけにして使いたい。
それこそ、使い倒すという意味合いで、
エッジに深く切れ込んだ傷などが入ると
クラシックジッポーのような味が出てくると思います。

最近の時計はデカ厚だとか言いますが
妙に小洒落ていて傷が似合う時計が少ない中で
この時計の無骨さと中に入っている
クォーツといえど複雑系ムーブの
微妙なバランスはかなり魅力的です。

GSXの懐疑的な部分はいまだ拭えていませんが
この時計だけは疑うことなく人に勧めることが出来ます。







posted by 北森 at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

最近の2本

Webクロノスの招福時計で黒文字盤がラッキーとされていたので
今、毎日着けているのはこの2本。

seiko001.jpg

セイコーキネティック フライトマスター
WIRED アークイズム
両方ともセイコーです。それもクォーツ。
やっぱりクォーツは楽でいいですよ。
posted by 北森 at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

ショパールの修理

とある社長さんからいただいた高級時計
ショパール ミッレミリアクロノグラフ16/8331
ジャッキー・イクス リミテッド


1000miles001.jpg

壊れているから、との注釈付でしたが
こんな仕上げのいい時計をいただいて
眺めているだけというのも酷な話。
いただいた以上、友情の証として
意地でも直して使いたい。

ショパールの正規取扱店で見積もりを頼むと
スイス本国に送って中身を全て取り替え、総額40万円。
新品で約60万円の時計に40万円はボッタクリすぎでは?

と、考えあぐねていると
知り合いのライターさんから
「本間さんに持っていったら?」とアドバイスをいただく。

本間さんとは株式会社セイコーサービスの代表で
本間ウォッチラボラトリーという修理工房の主宰。
日本にある時計で直せないものは無いとまで言われ
機械式時計〈解体新書〉という著書もある
その筋ではカリスマといわれる方だ。

そんな御大が果たして私のような者を
相手にしてくれるのだろうか。

そのライターさんが紹介してくれるというので
本日、本間ウォッチラボラトリーへ行ってきた。

高円寺から徒歩15分くらい。
立派な住宅街の中にあるはずなのだが
なかなか見つけられない。
住所は合っている様なのだが民家しかない。
表札を見ると名前も違うしと思っていると
ガレージの奥にもう一軒の家があった。
よく見ると表札に「本間」とある。

社名と功績で勝手にビルを想像していたのだが
自宅で修理工房を営んでいるのだ。
さっそく呼び鈴を鳴らすと
御大が自ら迎えてくれた。

その玄関先を見渡すと
腕時計だけでなく、置時計や柱時計なども修理待ちをしている。
あのジャガールクルトの気温差で稼動するという
複雑機構の置き時計アトモスまでもが修理待ちだ。
総額が億単位の修理待ちの品々。
やはり見かけだけでは判断できない。

早速ショパールを見てもらうと
金額云々よりも時間がかかる修理だということだ。
全部分解し、磨きなおして組まなくてはいけないので
最低でも作業時間に連続4日は必要だという。
それを聞いただけで幾らかかるんだ?という心境に。

「10万くらいで何とかなりますか?」と聞くと
「そんなにかからないよ。せいぜい5万円」
「えっ、でも作業に4日って・・・」
「部品の浸け置き洗浄に2日かかるから」

40万円が5万円!!

正規店はボッタクリすぎではないかという話をすると
「通過するところがみんな儲けを乗せればそんなものだよ」と。
そのおかげで国際保障がつくのだから安心料なのだと。
「うちで修理しても6ヶ月保障はつけるけど
壊れたらうちで直す以外ないからね。価値観の違いだよ」

しかし、この金額で直る上に御大の6ヶ月保障。
これはかなり魅力だ。

ただし納期は3ヶ月。順番待ちが多いのだから仕方が無い。

スペースシャトルの先端、
オリンピックのメダリストがこぞって注文する砲丸投げの玉、
そして時計修理の御大。

日本のすごい職人は、見てくれの社屋より
自分の作業しやすい自宅を選ぶのだなぁと
感慨深くなった。

あなたの家の近所にも
とんでもない職人が住んでいるかもしれません。
posted by 北森 at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする