2011年02月22日

急速充電器の種類

先日、とある企業の依頼で
電気自動車用の急速充電器の
設置に関するコンサルタントを
行いました。
企業で電気自動車を
利用するというときには
急速充電器が関心の
一つとなるようです。

一般的に急速充電器というものは
日産リーフだと30分で
電池容量の80%まで
充電できるというものです。
厳密に言うと、この性能のものは
高容量急速充電器と言い
50KVAという受電容量が
必要なものです。

高容量タイプを設置するには
一般家庭用に配電されている
単相3線式100-200Vや
動力電力として配電される
三相3線式200Vは使用できず
高圧受電の6600Vを
使用しなくてはいけません。

そのために設置する需要家が
変電設備を用意しなくては
いけないのです。
これを自家用受電といいます。

IMG_0025[1].JPG
変電設備の一例。

高容量急速充電器を設置するには
急速充電器のほかに
このような変電設備に
およそ200万円以上の
コストが必要となり
また、変電設備の保守管理に
毎年15万円ほどの
法定費用がかかります。

急速充電での電気料金は
どうかというと
基本料金は1KVAあたり
1,638円×50KVA=81900円
従量電気料金は1KWあたり
昼間で16円60銭、
夜間で9円20銭となります。
リーフの急速充電時
の最大充電量は
およそ20kwhですから
昼間料金で1日20台を
充電したとして400kwhで
6640円×30日=199200
基本料金を加算して
281100円となり
1台あたり468円50銭。
100km走って4円69銭となり
一般家庭用従量電気料金での
充電と大差ありません。

夜間も含めて1日32台を
充電したとすると
1台あたり361.81円
1kmあたり3.62円となります。

これらの膨大なコストがかかる
自家用変電設備の設置が
基本的に必要ないのが
(あくまで基本的にです)
中容量タイプといわれる
急速充電器となります。

これは動力電力として
配電される三相3線式200Vの
規格により20KVAという
受電容量で作動するため
自家用変電設備が必要ないので
急速充電器単独の設置が
可能となり
設置のコストが非常に
安価で済むことが特徴。

一般的に電力会社の
契約約款により50KVA未満は
三相3線式200Vの配電となるので
この範囲では2台の
中容量急速充電器が
設置可能となります。
難点といえば充電時間が
高容量タイプの2倍以上となり
リーフで言えば1時間あまりの
充電時間が必要となります。

現在設置されている
急速充電器には
この2タイプがあり
まとめて急速充電器と
称されているので
充電時間に注意が必要です。

そして、コストの観点から考えると
これからは中容量急速充電器が
主流になるのではないかと
考えられます。


電気料金算出の参考資料
電気需給約款[特定規模需要(高圧)]
http://www.tepco.co.jp/e-rates/custom/shiryou/yakkan/pdf/jukyuk00-j.pdf

なお、電力容量の単位は約款ではKW(キロワット)で
表示されていますがKW算出の力率計算が複雑なため、
このブログでは単純な容量単位である
KVA(キロボルトアンペア)を使用しております。



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2011年02月17日

見つけちゃいました、深夜電力B契約

詳細はプライバシーの問題で書きませんが
電気自動車のためだけに
深夜電力Bを契約された方を見つけました。

メールで何度かやり取りをして
契約の際の状況も伺い
契約した電力会社の受付担当にも
問い合わせをしている最中です。

昨年、私がブログで書いてから
というもの電力会社は

前例がないから
経済産業省が認可しないから
深夜電力契約は認めない

と私以外にも
様々なメディアの問い合わせに
返答していました。
しかし無いはずの前例が出てしまいました。

さぁ、この状態を電力会社と経済産業省は
どのように対応するのでしょうか。
深夜電力B契約を広く開放するしかないでしょう。

ただ、しかし、深夜電力B契約を使っても
月間走行距離500km未満であると
1kmあたりの電力料金は従量電気料金と大差ない
というお話をこの方から伺っております。
証拠となる電気代の領収書も拝見しております。

深夜電力契約をされている方の詳細は
十分な精度を持った取材をさせていただき
ご本人の了承を得てから
掲載させていただきたいと思います。


posted by 北森 at 01:16 | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月01日

契約プラン別に見るEV走行用電気料金の比較

日産リーフの場合で算出
表内で特記なき数値の単位は円



満充電回数 月間20回の場合



利用電気プラン以前の
電気代
家庭用電力代
契約超過分
満充電時
電気代
月間走行用
電気代
走行電力
月間総合費
1kmあたりの
電気代
ガソリン代
換算燃費(km/l)
お得ナイト8200004000220.084401.68401.63.23 38.68
通常電力契約20000579.1211582.411582.44.4528.06
深夜電力契約945220.084401.65346.62.0660.79







満充電回数 月間10回の場合



利用電気プラン以前の
電気代
家庭用電力代
契約超過分
満充電時
電気代
月間走行用
電気代
走行電力
月間総合費
1kmあたりの
電気代
ガソリン代
換算燃費(km/l)
お得ナイト8200004000220.082200.86200.84.7726.21
通常電力契約20000579.125791.25791.24.4528.06
深夜電力契約945220.082200.83145.82.4251.66





契約超過分の算出は「お得ナイト8」では昼間電気料金の20%増し分を計算。
深夜電力契約では3kw契約時の基本料金を計算。

満充電時電気代は「お得ナイト8」と深夜電力契約では1kw9.17円×24kwh
通常電力契約では1kw24.13円×24kwhで計算。

月間走行用電気代は満充電時電気代に
所定の回数(20回若しくは10回)を乗じたもの。

走行電力月間総合費は契約超過分と月間走行用電気代を合計したもの。

1kmあたりの電気代は満充電での走行距離(日産リーフJC08モードで200km)から
空調ロス、実走行ロスを考慮して35%減の130kmとして計算。

ガソリン代換算燃費はレギュラーガソリン1リッターあたり125円で計算

この内容に電力会社の燃料代調整費、太陽光サーチャージャーが付加されると
電気料金が若干増加する。

参考資料 東京電力株式会社 平成22年10月12日実施 電気料金約款



オール電化契約「電気上手」の場合は全季節通期計算をした場合
「おとくナイト8」とほぼ同条件となるため割愛させていただきました。




上記の表を見ていただければ解かると思いますが
契約内容によってここまで大きく電力代金が変わってしまいます。

また、電気自動車用に現段階で使える唯一の
深夜割引契約「おとくナイト8」は
昼間の電気料金の割増分を考慮すると
かえって通常電力契約での電気代金より
高くついてしまう場合があります。

深夜電力契約として表記したものは
現段階では電気自動車には適用されませんが
適用されたと仮定して計算しております。

こうやって実際の数値に表してみると
蓄熱機器に使われる深夜電力契約でなければ
メーカーや電力会社の言うところの
車両差額分を燃料費で吸収できる
という論理は成り立ちません。

一刻も早く、深夜電力契約を
電気自動車向けに適用しなくては
普及の妨げになることは
火を見るより明らかである
と言わざるを得ません。



posted by 北森 at 14:42 | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月29日

電気自動車のバッテリー容量、日本では24kwhが限界か?

電気自動車の問題点として
よく取りざたされるのが航続距離。

バッテリーの単価が下がり
より多く積める様になれば
航続距離が飛躍的に伸びる
と、多くの方は思っているようですが
これは間違いだといわざるを得ないでしょう。

なぜか?

今、日本で市販されている電気自動車で
もっとも航続距離が長いのは
テスラ・ロードスターでバッテリー容量53kwh
1回の満充電で400km走ることになっています。
しかし、この満充電をするための時間は
日本では3日(100V12A充電)となります。

公式発表のデータどおりなら
東京から名古屋まで走ることが出来ますが
名古屋で3日充電し、また東京へ戻ってくる。
これが現実的な利用方法だとは
とても思えません。
その上、テスラの場合
日本仕様の急速充電器は使えないのです。

急速充電器が普及したところで
充電器渋滞が起こることは必至ですし
課金問題がクリアされていないことも考慮すると
家庭充電が電気自動車の基本となることは
疑う余地もありませんが
家庭充電にはさまざまな壁があることも
否めません。

電気自動車の充電に関して
電気自動車は電気用品法という法律の
対象商品となります。

家庭充電の場合、壁に設置されたコンセントと
電気自動車を充電用のケーブルでつなぐわけですが
抜き差しできるコンセントを利用した場合
そのケーブルに流すことの出来る電流値は
15Aという数値を超えてはいけないことになっています。

例外として一度差し込んだら滅多に抜き差ししない
エアコンなどは20Aまで許容される場合がありますが
電気自動車はその頻度において、例外措置は
適用されません。

そして電力会社から供給される一般家庭用の電力は
単相3線式と呼ばれるもので100Vか200Vだけ。

ここで国産の電気自動車を考えてみると
リーフもi-Mievも200V15Aでの充電を
標準としていることがお解かりいただける
と思います。
つまり家庭用充電ではこの200V15Aが許容される
最大限の数値となるわけです。

これを1時間充電すると考えると
200V×15A×1h=3000wh=3Kwhとなります。

皆さんは家庭で充電しようと考えるとき
何時間が最適な充電時間だとお考えでしょうか?
タイマー予約が可能だとして
夜11時から朝7時までの8時間が妥当ではないかと
私は考えるのですが、いかがでしょうか。

そうすると3Kwh×8h=24Kwhとなり
リーフのバッテリー容量がこれにあてはまります。

現実的に考えて
これ以上大きなバッテリーを積んだところで
電流と電圧の法的な規制により
使いこなすことが出来ないのです。

ちなみに急速充電器を対象にした場合は
電気用品法の適用を受けるのは充電器であり
電気自動車自体に流れ込む電流と電圧の上限に
規制は受けないため、500V125Aという大きな数値で
充電できるのですが、設置費用に受変電設備まで含め
700万円ほどかかりますので
これも家庭用としては現実的ではありません。

現在の電気の法的規制によりバッテリー容量は
これ以上増やしても意味を成さないので
これからは、バッテリー単価を下げ
電気自動車自体の価格が安くなり
バッテリーの軽量化とインバーターの電気損失改善で
航続距離を伸ばしていく
という考え方にシフトしていかないと
問題の本質は見えてこないのではないか
と思います。





posted by 北森 at 23:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

無呼吸症候群治療 その5 入院検査

1月27日に大詰めの入院検査をしてまいりました。

午後2時半に大久保病院にて受付。
簡単に入院についての説明を受けます。
ラッキーなことに一番安い個室が用意されました。
一日14000円×2日分です。
さすがに室料が安いためにホテルのように
とは行きませんが。
okb00.jpg



そして、病室に案内された後、寝巻きに着替えるとすぐに
さまざまな検査が待っています。

まずは胸部レントゲン。
次に肺機能検査。
そして血液検査。

たて続けに検査室を飛び回る。

一通り検査が終わると。
その次は無呼吸症候群の説明と治療の流れの
ビデオを鑑賞。まるで免許更新のビデオのような雰囲気。
しかし、無呼吸症候群の恐ろしさを
かなり知ることが出来るビデオでした。

放っておくと狭心症とか心不全になるなんて
かなりショッキングな内容です。

そのビデオ鑑賞が終わり病室に戻ると
もうすでに時計は午後6時。
夕飯の時間となります。
okb02.jpg okb03.jpg

夕飯が終わるといよいよ本番の
無呼吸症候群検査機器の取り付けです。
頭に6箇所、耳の裏、目の横、顎、喉、
鎖骨の付け根、両脚のスネに電極を取り付け
胸と腹にセンサー付バンドを巻きます。

頭部の電極は外れないように包帯でグルグル巻きにし
その上からネットを被せます。
その他の電極は強力な絆創膏で何重にも固定。

完成するとこのような異形な姿に!
okb01.jpg

はっきり言ってまともに身動きが取れません。
そしてトイレにも行けません。
もしトイレに行きたくなったら、
というときのために尿瓶と簡易便器も設置されています。

すべての電極やセンサーが取り付けられたのは1時間後の午後7時半。
しかし、消灯は午後10時。
もしその前に眠くなったらナースコールで看護士さんを呼び出して
装置を起動してもらう、ということなのですが
なかなか眠くならない。
すごく退屈な時間が流れていくのです。それもかなりゆっくりと。

見知らぬ天井を眺めながら、羊の数を数える
という古典的な方法により
消灯時間ごろにやっと眠気がやってきました。

そして装置が起動され、めでたく眠りにつきました。

翌日、朝6時に検査機械が止まると看護士さんの手により
センサー類が外されます。
頭部の電極は髪の毛越しでも通電するように
専用のクリームが縫ってあるので
外すとかなりべっとりとその痕跡を残します。

すぐにでもシャワーを浴びたい気分なのですが
朝食後でないとシャワー室が開かない。
そんな憂鬱な気分の中での朝食がこれ。
okb04.jpg okb05.jpg
かなり量が少ない感じですけど・・・。

朝食後、めでたくシャワーを浴びることができ
気分爽快になったところでタバコでも吸いたいなと
喫煙室を探していると、なんと病院敷地内は一切禁煙。
そりゃそうだ。
こっそり吸えるスペースをこっそり聞いて
そこでこっそりと喫煙。

あとは午後にでる検査結果をベッドの上でひたすら待つだけ。
何もやることがないのでひたすらtwitterで遊んでいるだけの
時間が流れていきます。

そんな状況でもきちんと昼の食事が出てくるのはさすが病院。
ホテルだと朝食で終わりですからね。
okb06.jpg okb07.jpg
退院おめでとうございますのカードが泣かせます。

そして検査結果。
数字で突きつけられるとかなり衝撃的です。

10秒以上20秒未満の無呼吸状態が1時間で26回。
睡眠の深さが5段階表示で平均が2。
深い眠りに入ろうとすると呼吸が止まるという状況らしい。
つまり、ちっとも熟睡していない。

もっと細かい数値の説明もありましたが
かなり長い文章になってしまうので
その説明は後日、追々させていただきます。

そういった検査結果なので当然のごとく
無呼吸症候群認定となり
機械によるCPAP治療を受けることになりました。

機械は即日借受で、帰宅後にすぐ使用するように
メーカーの方がいらしての説明を受けます。
この機械についても後日、追々解説させていただきますが
帰宅後にこの機械を付けて寝てみたところ
いびきが一切出なくなりました。
不慣れな部分があるので何度か目が覚めてしまいましたが
効果はてき面です。

こうして長い長い2日間の入院検査が終わり
晴れて立派な?病人と認定され
健康保険によるCPAP治療の適用を受けることが出来ました。

この日の費用総額は66000円。
室料のおかげで予定よりも1万円近く安く上がりました。





posted by 北森 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | その他(クルマ以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月27日

無呼吸症候群治療 その4 いよいよ入院検査

これから大久保病院へ入院検査に行ってきます。

とりあえずカメラとi-pod touchとノートPCを持っていくので
病院からもtwitterかブログは書けるのではないかと思いますので
まめにチェックしていただけるとうれしいかと存じます。

twitterのIDは@northwoodcoreです。

自分が入院検査をする間、ボルボS40もディーラーに預けて
12ヶ月点検をしちゃいます。

実のところ、うちのS40は
ブレーキマスターシリンダーのリコール修理を
まだやっていなかったらしい。

冷間時にブレーキの効きが悪いのは
これが原因だったのか!?

というわけで本人、クルマともに入院検査ということで。










posted by 北森 at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他(クルマ以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月19日

無呼吸症候群治療 その3

治療日記が滞っていて申し訳ございません。

この記事シリーズに一部
熱烈に興味を持たれている方がいらっしゃるということを
最近、メールやお電話で知りました。

11月5日に簡易検査機を借りて2泊分のデータをとり
11月8日に返却、そのデータの結果を11月12日に聞きにいく
という流れで検査が行われました。

その結果は如何に?
晴れて陽性、次回入院検査です。

入院検査の手続きが結構面倒というか
大久保病院の場合、入院窓口がひとつしかないので
1時間くらい待たされました。

そして衝撃の事実!
無呼吸症候群の検査入院は個室病室で行われるということ。
個室代が約1万5千円。そして病院の個室代は泊数ではなく
日数換算となり2日で3万円!ご存知の通り保険適用外。
そして検査費用自体が4万円弱。
しめて7万円という高額な医療費!

これを受けないと健康保険で
治療器具が借りれないということなので
甘んじて受けるしかないわけですが、
検査の日程調整がまた大変。

11月12日の時点で年内の入院検査枠がいっぱいです。
というわけで来年の1月27日に検査入院してきます。

これが終われば即日で治療器具が貸与され
月々5千円で数年間の治療が行われることになるわけです。

かかった医療費
11月5日 3800円
11月8日   0円
11月12日 1320円


posted by 北森 at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | その他(クルマ以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

電気自動車のウソ

僕は、この仕事を始める以前は
電気工事の施工管理技術者だった上に
電気自動車の技術開発を行う会社に
出向で代表取締役をやっていました。

そんなわけで電気自動車について
一過言を持っているのですが
なかなかどうして、この話になると
出版各社やジャーナリストの皆様は
ぜんぜん相手にしてくれない。

まあ、電気自動車そのものではなく
充電インフラ、それも家庭での充電の
問題点の話ですから
メディア的には面白みに欠けるから
に他ならないのでしょう。

しかし、リーフが発表されたというタイミングの
ここに来てやっとジャーナリストの御大が
動いてくれました。国沢光宏さんです。

国沢さんがリーフを注文した際に
日産ディーラーのおすすめ電気工事が高い
と嘆いていらっしゃるので
うちで見積もりますよ、
と国沢さんのご実家のうなぎ屋さんで
うな重を食いながら話をさせていただくと
「よろしく頼むよ」とご快諾をいただきました。

しかしながら、電気自動車の場合
工事よりももっと大変なことが潜んでますよ
なんていう話をすると、
その場では半信半疑だったご様子。

国沢さんのお宅で分電盤やらワットメーターやら近所の電柱の
電柱番号やらを控え、電線を這わせるルートや
日産推奨の設備を付ける場所などを確認し
それらの資料を持って東京電力練馬営業センターへ。

解かっちゃいたんですが、一通りの深夜系配電プランを申し込むもすべて却下。
別棟にもう一本引かせろ、とも言ったんですが基準が約款に合わずに断念。
唯一使えるのが「お得ナイト8」という昼間がべらぼうに高い深夜電力プランです。

ここまでやって初めて電気自動車が通常の深夜電力を利用できない
という資料がもらえるわけで、なんとも回りくどいというかなんというか。

その資料にも電気自動車が深夜電力の対象外である、という表記ではなく、
リストにある特定器具以外は深夜電力を使用できません、という表記のもの。

しかし、この資料を全く無視した報道や告知が
電気自動車関連でまかり通っている
という事実は由々しき事態である!
今の料金体系では1km/1円で乗れるなんて言うのはウソ!

それこそ、ガスコンロや湯沸かし器まで電気にする
オール電化のリフォームを前提とした料金体系なら
この金額に近づくことは出来るが
それってなんか電力会社の営業戦略に
国を挙げて邁進しているような気がしてならない。
太陽電池発電電力の全数買取なんていいだした現政権も
支持母体のひとつに電力会社が大きな割合で入っているわけで
営業に協力するような方向になってしまうのは
仕方ないことなのか?

こういった問題をはっきりと認識して下さった
初めてのジャーナリストが
リーフをご自分で注文した国沢光宏さんとなったわけです。
国沢さん曰く
「自分で買って初めて認識できる問題は数多い」
電気自動車のことを書こうという方はこれくらいの気合は欲しいですよ。

国沢さんがご自身のサイトで木曜日(12月15日)あたりから
積極的にこの問題を提起して下さっています。

しかし家庭用充電に始まる電気自動車の充電インフラの問題は
深夜電力料金だけでは済みません。

法整備がきちんとなされないと
家で充電するのが馬鹿馬鹿しくなって
外で充電するのが主流になってしまう。
外での充電では基本的に充電設備を設置した企業などは
電気料金を徴収できないので無料かプラスα程度。
それを補うために税金から補助金を出し続けることになる。
つまり、電気自動車に乗っていない人が
電気自動車の電気代を払うという異常な状態が出来上がるわけです。

受益者負担の原則もあったものではない。
ウソをついていたとまでは言わないが
ごまかし続けてさも準備が整っているかのように
告知を繰り返す電力会社や政府のせいで
このままでは電気自動車はしぼみます。

国土交通省とメーカーはせっかくいいクルマを作っているのです。
経済産業省と電力会社が利権のために法整備をしないということが
この先の電気自動車の問題を大きくしていきます。

自動車ジャーナリズムに携わる方で電気自動車やエコロジーを語ろうという方は
本当に真剣に「電気」のことを勉強していただきたいと思います。

リーフのモーターをいまだにマブチモーターと同じ
直流直巻きモーターだと思っている
ジャーナリスト先生もいらっしゃるわけですし。

幸い、国沢さんのような自動車で権威のある方が
この問題追求に参加していただけるというのは
非常に心強いと考えます。

posted by 北森 at 14:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月04日

無呼吸症候群治療 その2

11月2日に2回目の診察へ行きました。

今回は呼吸器内科。
平たく言えば喉から肺にかけての診察です。

診察と言っても問診だけ。
それと、これからの治療の進め方についての説明。

まず、11月5日に病院から検査機械を借ります。
それを8日の朝まで家で使ってお昼に返却。
そのデータをチェックして12日に呼吸器内科で
入院日を決めて精密検査、という流れです。

僕の希望としては精密検査は25日がいいんだけどなぁ。

11月2日の診療費は210円でした。



posted by 北森 at 03:12| Comment(0) | TrackBack(0) | その他(クルマ以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月01日

無呼吸症候群の治療 その1

いびきがうるさい

と最近、家人に猛烈に文句を言われてたので
先週、近所の耳鼻咽喉科に相談に行くと

無呼吸症候群の疑いあり

と診断されてしまいました。

無呼吸症候群とは
睡眠中に10秒以上の呼吸が停止、つまり無呼吸が5回以上繰り返される病気です。
主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。
(睡眠時無呼吸症候群サイトより引用)

耳鼻咽喉科の先生の話だと舌の筋肉の筋力低下と肥満による腹部圧迫で
呼吸のサイクルに以上が出るために起こりやすいとのこと。
つまりはデブ病です。ちなみに僕は173cm、97kgとかなりのデブ。

その耳鼻咽喉科では詳しい検査が出来ないということで
紹介状を書いていただき、本日、新宿の大久保病院へ
検査に行ってまいりました。

紹介していただいた耳鼻咽喉科のお話では
入院検査になるということだったのですが
実はそこに至るまでに事前の検査が山ほどある
ということにびっくり!

今日の検査は耳鼻咽喉科で
問診とレントゲン、血液検査が2種類。
レントゲンは後頭部からのX線照射で2枚。
血液検査は感染症検査とアレルギー検査。
感染症にはHIVまで含まれている。
身に覚えがないから安心してますけどね<HIV

今日の診察料は7856円なり。

まぁ、診察料自体は普通でしょうか。

明日は大久保病院の呼吸器科で
呼気と流量の検査だそうです。

朝9時に病院行くのはちょっと辛いなぁ。


posted by 北森 at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他(クルマ以外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする