2010年10月25日

日産リーフは本気だった。日産LEAF LOVECARS!試乗会 

10月23日、追浜の日産グランドライブにて行われた
日産リーフLOVECARS!試乗会。

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電気自動車(EV)は三菱i-MiEV、トヨタ車体コムス、チョロQと
かなりの数を乗ってきている上に、トヨタ車体のコムスは
デリバリーバージョンを所有したこともあったので
果たして日産リーフはそれらに比べてどれほどの進化をしたのか
というところが興味の対象であった。

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リーフの車体は数々のメディアで、もう何度も紹介されているが
実際に目のあたりにすると意外なほど大きいことに驚く。
完全にVWゴルフのサイズ。

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もっと驚いたのはインバーターのカバー。
エンジンのヘッドカバーに似た造形は狙ったではないらしいが
「エンジンあるじゃん」と言ってみると周囲は笑いながら
突っ込みを入れてくれた。

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内装は触れてみると意外と手触りがいい。
同じクラスの輸入車と遜色ないほどで
私の乗るボルボS40と比べると
圧倒的にリーフのほうが高級であるといえる。

これで補助金適用時の価格が299万円というのは
かなり戦略的といえるのではないか。

試乗は同じ日産のティーダと比較して行われた。
まずティーダに乗り、同じコースをリーフで走る。
この比較、まったくお話にならなかった。
大きさが似ているだけでまったくの別のクルマ。
加速だけで考えてもスカイラインの2.5より体感的に早いし
回生の入ったブレーキは効きもいい。
ゼロ発進でのクリープの入り方も悪くない。
電気自動車としてだけではなく
総じて299万のクルマとしての価値は持っていると思う。
実際、ティーダが悪いわけではなくリーフが良すぎるのだ。
比較対象としては同じ価格帯のクルマを持ってきたほうが
もっとリーフの良さが判ったのではないか、とも思う。

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試乗前の説明では
日産の全ディーラーに200Vの普通充電設備、
200店舗に急速充電器を
リーフの発売前までに設置するということなので
電欠による心配も、昼間であれば問題なさそうな気もする。
夜間や過疎地の電欠対策がどうなるのかということは
これからの議論になるということだ。




・・・なんてことは
わざわざ僕が書くことも無いとは思うのですが
乗ってきて以上はクルマのことは
書いておかないといけないと思うので
とりあえず書いておきました。

しかし今回の試乗会では
リーフがどんな出来のクルマなのか
というよりもむしろ
日産はリーフやEVに
どれぐらい本気で取り組んでいるのか
ということのほうが僕の興味の対象でした。

最初から量産体制で行くと発表している日産が作るのだから
クルマに特に問題なんてある分けないのですから。

EVで僕が一番に気にしていることは家庭での充電について。

EVの議論をするときに
必ず話題になるのは急速充電器。
これには大電流を高圧で流すために
法律的な安全対策が
山のように詰め込まれている。
だから理論上安全でないわけがない。

しかし300万円もするような急速充電器なんて
実際にEVが普及したらいつも誰かが使っていて
必要なときに自分が使えない代物。
だからEVを普及させるための宣伝費
またはただの安心料だと思っています。


しかし、家庭用充電には
なかなかコストはかけられない。
それはクルマの装備品になってしまうからです。
だからこそ家庭用充電の考え方がEVに対しての
本気度のバロメーターだと思っています。


なぜ家庭充電がバロメーターか?
充電は給油と同じだからです。

一般的に給油の最中に、
ドライバーでも店員さんでもいいのですが
その場から人が離れることはありません。

しかし、充電は必ずといっていいほど
その場から人が離れるのです。
人がまったく監視していない状態でヘアドライアが2台
ターボモードで動いているよりも
大きな電気が流れる。
それをクルマ単体の安全装置だけで
何とかしようということ
これはいささか危険であると、
それこそハイパーミニの時代から
考えていたのです。

電気の事故は
感電ばかりだと思っているあなた、
それは間違った認識です。
国土交通省や経済産業省など
電気に関する省庁に報告される事例のなかで
電気の事故の多くは
火災も含まれるのです。

充電ケーブルが長いからといって
とぐろを巻いた状態にして充電を開始する。
新品のときは問題が無いですが、
5年や10年を経過したケーブルでは
ケーブルの被覆が劣化し
硬化して薄くなり熱を伝えやすくなる。
まっすぐな状態であれば放熱しますが
とぐろを巻いている状態では
放熱できずに発火点まで温度上昇する。

また、とぐろを巻いている状態であれば
コイルと同じ形になるので電磁力が発生。
力は作用するものがなければ熱に変換されるので
発火点までの温度上昇を加速することにもなります。

これは特別な電気知識でもなんでもなく
一般的な中学や高校の物理の授業で教える
フレミングの右手の法則、左手の法則が基礎原理。

無人状態で電気を流すという危険性は
こういうところに現れる
いわばヒューマンエラー。
こういったヒューマンエラーを
いかに少なく出来るかが
EVの取り組み方での本気度ではないか
と考えるのです。

三菱i-MiEVでは、クルマはいいのに
家庭充電用の諸々について
あまりにずさんで
泣きそうになったものです。
過去ログ参照のこと

日産はどうなのか。

リーフに話を戻すと、この充電ケーブルに
使われているケーブル素材が
三菱i-MiEVまでのEVに使われていたVCTというものから
より熱や劣化に強い2PNCTというタイプになっています。
各ケーブル素材の詳細は
リンク先のPDFなどを見ていただくとして
コストとして2PNCTはVCTの
約3倍程度となってしまいますが
安全性は飛躍的に向上します。

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これがリーフの充電ケーブル。

コストをかけてでも既存の製品よりも
高い安全性を確保したこのケーブル素材には
素直に賞賛できます。

そしてもうひとつの評価ポイントは
ケーブルについている箱状の部分。
これが素晴らしい安全装置なのです。

ちょっと買い物に、3分で戻るからなど
車体からケーブルをはずしても
家側のコンセントから抜かずに
出かけてしまうケースが
無いとは言えません。
クルマとケーブルをつなぐコネクタ部分は
かなり厳密に作られているので
ちょっとやそっとでは
壊れるようなことは無いですが
ケーブルはそうではありません。

駆動輪でケーブルを踏んでしまったりしたら
瞬く間に被覆が破けて
感電、火災などということがありえます。

そういった場合、安全装置がなければ
電気はコネクタ部分まで流れてしまいますが
この安全装置は
クルマからコネクタがはずされた場合に
瞬時に安全装置から先の電気を遮断するのです。
また、ケーブルに漏電のトラブルが出た場合にも
同様に作動する。
この安全装置の存在はクルマ本体で言えば
2点式シートベルトと
3点式シートベルト+エアバッグに
ABS、ESP付くらいの大きな違いがあります。

今回、お話を伺った中でもっと感心したのは
こういった安全装置を他社にも装着するようにと
日産が経済産業省に働きかけているという部分。
プラグインハイブリッドなど
EV以外にもコンセントから充電するクルマは
もっと増えてきます。
こういった製品の黎明期に
事故を起こさないようにすることは
リーディングカンパニーにとっては絶対に不可欠。

ちなみにルノーのEVにも
基本的に同じ充電ケーブルが採用されているようです。
それはすでにあちこちで報道されている
パリのモーターショーの写真でも明らかです。

こういった部分からも日産の本気具合がうかがい知れます。

日産の本気はしかし
こんなものではなかったのです。
充電ケーブルや安全装置などは
自社で開発すればすむことですが
他社や省庁を完全に巻き込んで
仕様策定しなければならないものを
日産はひとつ、成し遂げていたのです。

それは、壁につけるコンセントの仕様。
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いくら日産が莫大なコストをかけようが
電気部材メーカーと経済産業省が首を縦に振らなければ
ぜったいに作れないものです。
ましてや部材メーカーのトップ企業はパナソニック電工。
トヨタと提携関係にあるパナソニックが
日産だけのためにこれを作るわけがない。
ということは日産が標準仕様として経済産業省に
採用させたということなのです。

i-MiEVまでの200Vコンセントは
抜け落ち防止のために産業機器などに使われる
ねじ込みタイプの大型コンセントでした。
過去ログ参照のこと
このタイプは頻繁な抜き差しを想定しておらず
抜き差しの耐用回数はせいぜい200回程度。
毎日抜き差ししていたら半年で終わりです。
その上、抜き差しねじ込みが非常に固い。
不慣れな女性だといやになるほどです。

リーフ以降に採用されるコンセントは
ねじ込みをせずとも抜き差しができるうえに
抜け落ち防止が施される優れたタイプです。
耐用回数はクルマ側と同じ1万回仕様!
三菱でもi-MiEV用に変換プラグを出すそうです。
(なんで三菱が発表しないのか疑問)

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未使用時には雨滴が入らないように蓋まで閉まるのがポイント。
このコンセントの詳細はパナソニック電工のサイトに詳しく載っています。

これは僕の主観ですが、
日産と三菱のEVの取り組み方の違いっていうのは
やる気でやった、出来るからやったの違いではないでしょうか。
5万台やる、と宣言してしまった日産はやる気が違うでしょう。
途中に些細なトラブルでも起きれば
5万台分の投資は間違いなくパァになるのですから。
だったらクルマ本体以外にヒューマンエラーの起きやすい
充電を安全に出来ることに注力することは当然です。
系列に電機メーカーを持つ三菱がバッテリーを古河、
インバーターとモーターを明電舎と
主要部品を系列外の外部から調達しているのに対し
日産は自社か合弁会社で賄う。
外部調達は初期投資が安く済むけれども、
数が多く出れば自社で作ったほうが単価が下がる。
本気でEVを作ろうとしているのがよくわかります。

リーフの試乗会でこれだけのことをオープンに話してくださった
インフラ担当の有光さんには深く感謝いたします。

そしてこの試乗会をセッティングしてくださったLOVECARS!にも感謝。


追記
しかし、メディアはなんでこの家庭用充電のことを
もっと詳しく書かないんだろうか?
というか書いてあったメディアってなかったでしょ。
この部分の安全性はもっとメディアが取り上げて
安全性の向上を目指すべきではないのでしょうか?



posted by 北森 at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 展示会、発表会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月11日

痛Gフェスタ

10月10日にお台場で開催された痛Gフェスタに
遊びに行ってまいりました。

なんと1000台も痛車が集まっているということで
本当にいろいろな痛車を見ることができました。

最近の僕の好みはZ33とRX-8なのですが
その2車種でかなりキマっている2台を発見!

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そのほか、最近気になっているというか僕の中で熱いのがカッティングワーク。
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ロストテクノロジーと思われがちなカッティングワークですが
プリントラッピングではできない表現力に注目しています。
そのうち月刊痛車道でも特集したいな、と考えています。


そして、月刊痛車道ではずいぶんとお世話になっている
マーチ12SRのはやさかさんが人気投票で3位に入賞されたそうです。

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本当におめでとうございます。
コミケの増刊号に出ていただいたのは先見の明があったかな?



というわけであっという間に時間が過ぎてしまうくらい楽しかったイベントでした。
イベント終了後にアートファクトリーさんで手がけた車の集合写真を。
(ファイルサイズ2.5MB、でかいです)
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posted by 北森 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月10日

台風9号の爪痕から富士スピードウェイのある小山町を救え!
SAVEOYAMA SUPER GT Drivers AID 緊急開催!

台風9号の影響で甚大な被害を受けた静岡県駿東郡小山町。
河川の氾濫や土砂崩れなどで多くの道路が寸断され
断水や停電などで復旧作業も儘ならない状態です。
ニュース関連はこちら

この小山町には富士スピードウェイがあり
モータースポーツ関連企業も数多く存在し
単なるクルマ好きと言えども無関係ではいられない地域です。

この災害でスーパーGT選手権がキャンセルされたのですが
この選手権に参加予定であったレーシングドライバーの有志により
小山町を支援するチャリティーイベントが緊急に開催されることとなりました。

題してSAVEOYAMA SUPER GT Drivers AID

開催概要は下記の通りです。

日 時 9月12日 開場11時 開演13時 終了予定16時
場 所 六本木 PIT STOP CAFE
入場料 500円

参加ドライバー
伊藤大輔、井出有治、塚越広大、小暮卓史、道上龍、中山友貴、石浦宏明
大嶋和也、立川祐路、伊沢拓也、山本尚貴、谷口信輝、折目遼、織戸学
片岡龍也、土屋武士、松浦孝亮、服部尚貴(敬称略)
まだ調整中のドライバーもおります。

司会、MC 今井優杏

当日はドライバートークショーやチャリティー抽選会などを用意しております。
収益の全額を小山町へ災害支援義援金として寄付させていただきます。

一人でも多くの方の参加をお待ちしております。


関連リンク
小山町
発起人 片岡龍也選手
六本木 PIT STOP CAFE







posted by 北森 at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 展示会、発表会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月25日

マジで楽しい、袖ヶ浦フォレストECO耐久レース

ずいぶんとご無沙汰なブログになってしまいました。
ブログをお休み中には月刊痛車道の増刊号の編集やら
10月号のミクポルシェの取材、執筆、編集やら
コミケがあったりやらでかなり大忙し。

そして、怒涛の夏の締めくくりが
袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われた
「エコ耐久2010」でした。

主催はあの大井貴之さん率いるD-rights。
共催はいまやドラテク雑誌の筆頭のRev speed。

このレース、4時間という長丁場のなか
燃費と周回数を総合的に競い合うという
画期的な内容のレースで、周回数×0.4ポイントと
リッター当りの走行距離を合算した総合点で
順位を競うというもの。
燃費計算にしてもスタート前に場内のスタンドで
給油口ギリギリまで入れる超満タン状態で給油し
その後、給油口を封印。レース終了時に再度満タンにし
燃費を計るというもの。裏を返せばタンクがでかいクルマが
とりあえず有利になりそうです。

そして早く走ればいいというものではないというテーマのもと
ラップタイムで1分25秒を切ってしまうと
その周回はノーカウントになるという
面白い趣向になっていました。

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僕が参加したチームは
筑波や富士のロードスターレースで痛車応援部の
オフィシャル痛車として参加してもらっている
野上達也選手のご実家、ロードスターのチューニングで名高い
ノガミプロジェクトのチームです。

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これはロードスターレースに出場しているほうの車両です。

今回参戦する車両は
ノガミプロジェクトがロードスターチューニングの
ノウハウを結集して作り上げた2.5リッターのスペシャルコンプリート。
アテンザ用の2.5リッターエンジンに換装し
ピストンやヘッド周りに独自の改良を施し
全域でトルクアップすることで速さと乗りやすさを両立させた
というもの。
はっきり言って普通のロードスターとは別物です。
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ちゃっかり痛車応援部のステッカーを貼ってもらっています。

スターティンググリッドの決定は申し込み順。
つまり申し込みの時点で競技が始まっているといえます。
ノガミプロジェクトは真っ先に申し込んだのでポールポジション、と。
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スタート3分前のコールがかかるとチームスタッフは
コース上から退場しなくてはなりませんが
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仕事熱心な大井さんはキャンギャルの撮影に夢中。

そして3分前のボードが提示されます。
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そろそろ1分前のコールがかかるという頃に何故か猛ダッシュの大井さん。
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1分前のボードを掲げたキャンギャルをまたも接近撮影。仕事熱心ですねぇ。
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というわりとリラックスした雰囲気の中で切られたスタート。
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ですが、初盤から熾烈なトップ争いが繰り広げられていきました。
かなり楽しい袖ヶ浦フォレストエコ耐久2010

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フェアレディZはタンク容量80リッターを生かして
とりあえず距離を稼いでしまおうという作戦のようです。

耐久レースですからドライバー交代のピットストップも
重要な作戦になります。
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ぶら下がるペットボトルに注目!
外気温が40℃にも達するかという暑さなので
運転中の水分補給も重要です。

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背中をご覧ください。1時間の走行でこれだけの汗をかきます。

その後もレースは熾烈なトップ争いが繰り広げられていたのですが
このレースはドライバーの待ち時間もゆっくりと休ませてくれるわけではありません。
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ダンロップスペシャルのCR-Zで燃費トライアル
というゲームに参加しなくてはいけません。
ここで最高燃費をとれば周回数が1周増えた
とカウントされるので参加ーチームは真剣にエコランを行います。
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今回のノガミプロジェクトチームの記録は16.3km/L。トップは17.8km/L。
カタログ通りの数値を出すことはかなり難しいようです。

今回のエコ耐久は車種の規制が特になく、ガソリン車であれば何でもOK。
当然ハイブリッド車もプリウス、インサイト、CR-Zなどが出場。
クラス分けも排気量2リッターを境に上が1クラス、未満の2クラス、
それとハイブリッドの計3クラスが設定されていました。

ノガミプロジェクトはロードスターでも2.5リッターの換装してあるので
1クラスということになります。
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他の参加者も特にエコランを意識しているのかどうかわからないほどの
ハイペースで周回を重ねます。
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この、思いっきりカメラ目線なスイフトもかなりいいペースで走ります。
グラフィックはよく見るとアートファクトリー製です。
どうりでキマっていると思った。

2時間半を過ぎた辺りでトップ争いをしていたフェアレディZは
上がりすぎたガソリンタンクの内圧を抜くために
オフィシャル立会いで燃料封印を解くなどがあって脱落。
余裕でトップをキープかと思われましたが
ドライバーチェンジのタイミングで
ぐんぐん追い上げてきたのがこのBMW。
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こちらが最後のドライバーチェンジをしている隙に
トップの座を奪われてしまう。
そのタイム差40秒ほど。残り時間は30分を切っている。

ここでガソリン残量に余裕があると見るや
野上達也の父はいきなりペースを上げていった。
燃費とタイムペナルティーのバランスを見てか
BMWは1分30秒程度で周回を重ねているが
野上パパは1分26秒台を追い上げる。
残り8分というところでタイム差0.5秒。
ココからが完全なドッグファイト!
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野上パパが先行していると思いきや

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次の周にはBMWが抜き返す。

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そして次には野上パパがまたも抜き返す。

ラスト5分はこの繰り返しで場内はかなりヒートアップ。
これ、燃費も順位に関係しているんですよ!

そんなおかまい無しのバトルの末、16時にチェッカーフラッグ降ろされた。
しかし、ドラマはまさにこの瞬間に「始まった」のです。

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最終コーナーを先にクリアした野上パパだがBMWとの接戦で
シフトアップのタイムロスを嫌いそのままアクセルを踏み続ける。

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レブリミットに当り速度が伸びないロードスターを
最後の最後でBMWが差し切った。

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コントロールラインの先に通過したのはBMW。
暫定優勝を逃したと、ノガミピットには落胆の空気が流れた・・・。

しかし、実況席で解説をしていた大井貴之さんの絶叫が場内を走る。
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「禁断のスーパーラップ!24秒台!でたーーーーーーーーーーー!」
そう、BMWは最後のラップをノーカウントにしてしまった。

このときの野上パパのラップタイムは25秒台前半。
レブリミットが功を奏したのだった。
周回数156周で暫定優勝決定!

しかし、ココで終わらないのがエコ耐久の面白いところ。

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場内のガソリンスタンドで再度満タンにして燃費を計測するのです。

周回数分の距離を入ったガソリン量で割るわけです。
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それらの集計の間の待ち時間を利用してゲーム大会が行われたのですが
ゲームごとに一位をとると周回数を1周加算するという得点付。
これだけで大きく順位が変わる場合も出てきます。
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タイヤ転がしにいたってはヒートアップしすぎで転倒者続出!

このゲーム大会も勝利者が均等にバラけたため大きな順位変動もなく
表彰式へと突入していきます。
ノガミプロジェクトが得た賞典は最多ラップ賞、1クラス優勝、そして総合優勝!
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手伝いで参加させていただいたとはいえ
自分がいるチームが優勝する喜びというのはたまりません。

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この模様は9月26日発売のREV SpeedとREV SpeedのDVDでも詳しく紹介されます。


このレースを通して実は衝撃の事実が浮き彫りになりました。
最高燃費賞はハイブリッド車ではなくNA型ロードスター!
このロードスターは1分35秒ペースでコンスタントに走っていたのに
12km/L以上をたたき出していたのです。
ほぼ同じペースのハイブリッド車は8km/L前後。

トップ争いをしていた2車、BMWは6.5km/Lで
ノガミプロジェクトは7.8km/h。
そう考えると、少なくともスポーツ走行でのハイブリッドは
全く意味を持たないのか?
多少の疑問を投げかけたということでも
このECO耐久の意味は大きいのではないかと思います。

それにしてもレースって本当に面白いですね!




posted by 北森 at 10:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月07日

この夏、絶対に来る時計。超オススメ!

ネタバレになるので詳しいことは書けませんが
もう、絶対に買っておいて損の無い時計が、これ。




Traser Watches NAVIGATORS TYPE6 BK

ホントに今買わないと無くなります。
すでにアマゾンでは品切れになっているほどです。
欲しい人はすぐにでも手に入れましょう。

ひとりダンボール一個までね。(by 青島係長)




posted by 北森 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月14日

政情不安にぴったりの一台。2000年式VOLVO S40 購入!

プジョー306が車検を控え、車検を通して乗り続けようとすると
ブレーキローターやキャリパー、クラッチなどの
オーバーホールが必要となり総額30万円以上の出費が必要と
見積もりを下されてしまう。

「買ったほうが安いじゃん」

というわけで連休中、ずっと次のクルマを物色していたのですが
候補として期待していたVWゴルフ4が意外と高値で
最終型のGLiにプラス10万も出せば
なんとゴルフVのEが買えてしまうという状況。
実際、ゴルフVのEとかGLiはかなり不遇のクルマなんですよ。
デビュー時はトルコンATの6速に直噴エンジンの組み合わせでしたが
2年後のGTIでツインクラッチのDSGが出ると
トルコンATの人気は一気にガタ落ち。
そんでもってGT TSIとかトレンドライン、コンフォートラインとかの
1.4L過給エンジン&DSGが後期型に登場し
不人気一直線なゴルフVの初期型トルコンAT。
でも、乗ると6速ATは微速域でギクシャクしないし
パドルは無くてもシフトレバーでマニュアル変速できるしと
わりと使える車なんですよ。
というわけで来年当たりにゴルフVのEの中古を買おうと画策し
では、その繋ぎをどうするか?

かなり悩んだ末に出した結論がこれ。
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VOLVO S40。2000年式のベースラインです。98,000円。
64000km、車検23年10月。

まさかDセグメントのクルマが
一桁万円で買えるとは思いませんでした。
程度はとりたてて悪いわけでもなくダッシュボードに
後付カーナビの取り付け跡がくっきり残っているのと
電動格納ミラーの動きが渋いくらい。
エンジンもミッションもかなり良好です。

まず乗って驚いたのが、この走行距離でも
足回りがかなりしっかりしていること。
プジョーだとショック抜けてましたから。
足回りの仕組みもリアのマルチリンクが効いている。
固いわけじゃないんだけど、常に地に足が着いている。
路面のひどさで悪名高い山手通りの富ヶ谷−初台近辺も
なんの不安も無くいなしていく。
ベンツのC並みの安定感です。

まぁ、DセグメントなんだからベンツのC180や
BMW318i、アウディA4とガチ勝負をしなくてはいけないのですから
これぐらいの乗り心地は普通だと考えるべきかとも思いますが。

しかし、ライバルたちは10年落ちでもこの金額では買えません。
だいたいが車検無しで新車時の1/10が相場。
ボルボのS40はグレード問わず車検残1年以上で
上限が25万円程度というとてつもないバーゲン。
わたしの買った最廉価バージョンのベースラインでも
新車時は300万円なのですからいかにバーゲンか。

それだけ人気の無いクルマ、ということなのです。
ボルボはどうしてもステーションワゴンに人気が集まります。
同系列のV40はこんなに安くはありません。
セダンのS40は突出して人気が無いということです。
理由は簡単。地味でオヤジ臭いからでしょう。

あまりに地味すぎて、陸運局でリアのナンバープレートを
封印する係りの人がサニーと間違えたくらいです。
2台隣のサニーの書類もって「車体番号が違う」って・・・。
これ、ボルボですから・・・。

しかし、地味は今のご時勢、決して悪いことではありません。
皆さん政情不安でなんだか殺気立っていらっしゃるようで
道路交通の場面でもかなり乱暴な運転が目立ちます。
プジョー306で走っているときはなんだか強烈に
後ろからあおられることも多かったのですが
ボルボはまずあおられない。
皆さん、さっさと抜いていきます。
つまり無用な争いに巻き込まれなくて済む。
制限速度で走っている分には対外的なストレスは
半分以下に減っていることに気づきます。
車内は安楽な乗り心地で、飛ばそうと思わなければ
ストレスとは無縁の世界ですから
そういう意味では時代にあっていると考えます。

この不人気車、しかし買ってみるとこの金額では
絶対に味わえない好さに溢れています。
燃費も渋谷、新宿、銀座などを走り回って8km/L程度。
悪くは無いです。

エコカーなどの流行が気にならないのであれば
ボルボ S40は選択肢に入れてみてもいいと思います。
これは絶対に損はしません。
むしろ得、いや徳と言えるでしょう。



posted by 北森 at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

どうしてこうなった?パネライ・フェラーリ投売りの現状。

パネライの腕時計は大変人気が高く
中古相場もかなりの高値で推移しているように感じるのですが
同じパネライが作り、同じムーブメントを搭載していながら
新品でもかなり値を下げているのが
フェラーリウォッチ・エンジニアリング バイ オフィチーネパネライ。
並行新品の価格が正規価格の半額なんていうのは当たり前。


これが正規の1/3!!


フドロワイヤントの1/8計測も驚愕の1/3!


そして驚愕はパネライオリジナルムーブ2000系の
10日巻きGMTモデル!!

これも市価の1/3ですよ。


えっ、本当にどうしちゃったの?って感じです。
リンク可能な写真がジャックロード楽天支店のものしか
見当たらなかったので、これしかリンク貼ってないですが
同じ中野でも「かめきち」だと
8日巻きパネライオリジナルムーブのワンプッシュクロノの
モノプルサンティが70万円切ってます。定価は200万円。
定価が300万円のパーペチュアルカレンダーだって100万円切り。

パネライのオリジナルムーブが欲しいだけなら
フェラーリで買ったほうが断然お得です。

実際、フェラーリウォッチがこんだけ値を下げるのはわかる気がします。
まず、フェラーリのエレガントとは対極の無骨のデザイン。
パネライってことを引きずり過ぎ。
文字盤や裏ブタにフェラーリのモチーフを引用しようとも
全体の雰囲気はフェラーリから遠いのが敗因だと思います。
どちらかというとランボルギーニで売れば
雰囲気が重なったと思います。

そういった意味ではジラールペルーゴ時代のほうが
フェラーリぽさは濃厚。


フェラーリってことを考えずに
パネライの一ジャンルとしてこの時計を捕らえれば
こんなに安価に買えるのは夢のようでもあります。
特に2000系オリジナルムーブ搭載モデルは
パネライ本家でこの値段で買おうというのは
中古でもまず無理。

パネライ2000系ムーブはあとで絶対に価値の出るモデルです。
フェラーリモデルがこんな状態のうちに買っておくのが吉
ではないでしょうか。






posted by 北森 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月22日

現代視覚文化研究 Vol.4 発売中

すでに発売から3日経っていますが
三才ブックスから出ている
現代視覚文化研究 Vol.4で
「なのは」「フェイト」の公式痛車を製作した
アートファクトリーの沢田代表と
6ページの対談をしております。



痛車乗りの方々には
ぜひともお読みいただきたい
毒舌発言連発です。






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2010年02月16日

冬の西富士と沼津ドライブ

先週の水曜日、お昼頃にいきなりフクロウが見たくなり
勢い余って富士国際花園までフクロウ見物に行って参りました。

富士国際花園は焼きそばで有名な
静岡県富士宮市の朝霧高原にあります。
静岡県と言えば温暖なイメージがありますが
富士宮市は山梨県との県境ということもあって
特に朝霧高原は雪が積もっています。

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雪原の向こう側、冬の富士山もいいものです。

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そんな寒い寒い朝霧高原にある富士国際花園ですが
大温室を擁するので中は春の陽気です。
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そんな暖かい陽気の中、フクロウが飼育されているのを
間近で見ることができると言う、フクロウ好きにはたまらない施設。
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間近すぎて大きさがよく判らないかもしれませんので
大きさがわかりやすい写真を。
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ここのフクロウは飼育がうまいのか、とにかく人懐っこい。
檻に入っていても覗き込むとこちらにやってきます。
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檻に人が近づくだけでガラス面までやってきて
可愛さをアピール。
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フクロウという生き物は犬猫並に頭がよく
きちんと躾をすればとにかくよく馴れる。
この施設でも行われているフリーフライトや
大型種になればウサギ狩り、カモ猟なども
日々の躾と訓練で誰でもできるようになると言います。

餌も食用で買えるようなウズラなどですから
爬虫類を飼うことに比べればはるかに敷居が低い。
餌にグロテスク感は皆無です。

だいぶ話がそれましたが、この施設、フクロウだけではなく
別の専用ケージでカラフルなインコも大量に放し飼いされています。

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妻もインコの歓迎に。
ケージに人が入ってくると一斉にやってきます。

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私のところにもインコ、インコ、インコ。

さすがに冬の午後、それも平日ということもあって
貸しきり状態でしたが、こんな季節でもここは年中無休。
生き物と植物を扱っているためにメンテナンスが欠かせないのです。
そういったしっかりとした考え方が
フクロウの躾にも現れているようです。

そんな鳥たちとの戯れを楽しんだ後、
帰り道の道沿いにある有名な白糸の滝に寄って見ました。

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写真は音無しの滝です。

しかし、ここの寂れっぷりは凄い。
こんな絶景を寂れたみやげ物屋が台無しにしている感じが
なんとも目を覆いたくなる気分にさせます。
店が撤退して廃屋になった建物などを放置しているのが
なんとも痛々しい。悪循環に陥ってしまったようです。

気を取り直して夕飯を食いにいこうということで
私たちは一路沼津へ。
富士宮で焼きそばと言う選択肢もあったのですが
やはり夕飯は西伊豆の地魚がいいだろうと言うことで。

で、行った先は沼津港の魚河岸 丸天
ここまで来て旨いのは当然、この店の売りは圧倒的なボリュームと
コストパフォーマンスです。

サザエの刺身、カサゴのから揚げ、ブリ照り焼き、金目の煮付け
それにご飯と味噌汁を2人前を注文したのですが
「今日は金目がいいのが入ってるんでだいぶ大きくなりますけど」
と、店員さんが語る。
普段の金目ですらだいぶ大きいと感じているのに
この店でだいぶ大きいと言ったらいったいどれだけ大きいのか?
「じゃぁ、ブリ照りは無しで」

この判断は正しかった。
写真を見てください。
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奥の刺身の皿が20cmくらい、手前のタバコが8.5cm。
その遠近感で捉えると金目の大きさがお判りいただけるかと。
ゆうに40cm近い大物です。
これくらいデカいとかなり身も厚い。
煮つけでもプリプリ。
はっきり言って5人前の量です。

これだけ食べて、支払いはなんと4000円行かない。
沼津でここは絶対にお勧めです。
ただ、予約は受け付けてくれないので
休日の場合は行列覚悟で。

高速割引も無い平日のドライブですが
行くところ全て空いていてほとんど渋滞知らず。
こういう快適なドライブが出来るのですから
たまには平日休みをとってみるのもいいものですよ。



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2010年02月06日

BMWのアートカー35周年。でも痛車にはならないだろうけど

BMWのアートカープロジェクトも早いもので35周年。
今年のモデルで17台目となります。


写真はMSNニュースから転載

車体に大胆なグラフィックを施したものの元祖ともいえる
BMWのアートカープロジェクトですが
復活の2008年はクルマをアートにするものではなく
クルマ"で"アートするものでした。
ちょっと残念。


写真はAUTOBLOGから転載

歴代のアートカーはBMWのサイトで見ることが出来ます。

1995年まではけっこう激しいデザインが多かったので
今年のモデルにはそのあたりを期待します。

日本のアートカーと言えば痛車ですが
BMW本社もこれぐらいやってくれるとうれしいですけどね。

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DEN2さんの亞北ネルZ4とたっくんさんのシャナフーガ







posted by 北森 at 16:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする