冬の富士スピードウェイでもこんなすばらしい天候があるのか?
そして、好天を象徴するかのごとくの美しい日の出。
なんでこんな真冬に富士スピードウェイで
ご来光を眺めているのかといえば
この日、1月10日はスーパーママチャリグランプリ決勝戦。
今年のスーパーママチャリグランプリは
拍子抜けするほどの快適な天候。
最低気温もマイナス2度どまり。
ペットボトルの水も凍結せずに普通に飲めます。
第三回となった
スーパーママチャリグランプリは
もう説明の必要はないほど定着している感もありますが
もう一度ここでおさらいしておきましょう。
話は簡単、F1も走った富士スピードウェイのグランプリコースを
ママチャリで走りましょう。走るんだったら耐久レースをしましょう
というもの。
このレース、実は富士のカートコースで行われている
ママチャリグランプリ全三戦の最終戦でもあり
年間王者を決める重要な一戦でもあるのですが
参加台数は最終戦のスーパーママチャリグランプリが
圧倒的多数を占めています。
その数なんと1300チーム!!
1チーム10人まで参加できるので選手だけで13000人。
お手伝いや親子連れ、観客まで含めると3万人以上が
富士のパドックに集結し、さながら難民キャンプ(失礼)。
今回、私が参加した新潮社「ENGINE」チームと
協力体制をとってもらった「秋葉謹製 with ENGINE」チーム
サポーター含め、合わせて30人の大所帯。
他のチームも大体それぐらいの人数で参加しているので
見事に人と海が出来上がっています。
「秋葉謹製 with ENGINE」チームのスターティングライダー
ファルケンジャー
なんと
月刊痛車道のロゴステッカーが!!
宣伝、ありがとうございます。
そして新潮社「ENGINE」チームのマシン。
第一回大会からの参戦経験を生かして
今回はマシンをかなり吟味、そしてライトチューン。
ベース車両は
サイクルベースあさひオリジナルの
ボビータウン266という26インチ、6段変速車。
この車両をベースにバーハンドル、ステンレスケージなどを装備。
今まで使用していた内装3段式とは比べ物にならないほどの
高速巡航性能と直進性を誇り、登坂能力も格段にアップ。
とにかく1コーナの進入が怖くない。
ママチャリと言えども富士の1コーナーはかなりの難所。
ここが怖くないマシンでなくてはまず勝てないといえます。
そんなこんなでいよいよスタート。
今回はペースカーも気合が入ってレクサスIS-Fです。
前回、カルディナのペースカーでしたが
なんと1周目にママチャリのトップ集団に抜かれる
というアクシデントがありましたので
より高性能なIS-Fが選ばれた
という笑えるアナウンスがあったとかなかったとか・・・。
それだけ参加者も気合がはいているということなのですが
しつこいくらいに「ペースカーを追い越すな」という
アナウンスが流れまくっておりました。
そして午前8時。
シグナルが青に変わった瞬間。
一斉に1300台というママチャリが
7時間後のゴールを目指してスタートしていきます。
そして10分後くらいには最初のライダーチェンジのため
各車がこれまた一斉にピットに戻ってきます。
そのおかげでピットは大渋滞。
ピットロードに入ると歩く程度の速度という最徐行を余儀なくされる。
ここでのタイムロスはかなりのものです。
そこで新潮社「ENGINE」チームと
「秋葉謹製 with ENGINE」チームは奇策に打って出ます。
実はライダーチェンジポイントはピットロードのほかに
一周を回りきれない人のためにヘアピンコーナーでも出来るのです。
つまり、この奇策とはヘアピンコーナでのルーティンチェンジ。
自動車ジャーナリスト金子 浩久さんからENGINE塩澤さんへ。
これはかなりの効果が上がりました。
正直言ってライダーチェンジ1回あたり1分は差が出ます。
そのおかげでぐんぐんと調子を上げて
開始4時間あたりでは200位を割り込み170位前後まで
順位をあげていきます。
体力に自信のある「秋葉謹製 with ENGINE」ファルケンジャーや
「ENGINE」チームの小野カメラマンは1回の交代で2周、3周をこなし
ガンガンと周回を稼いでくれます。
おかげでメタボな私はかなり救われました。
これは激走のファルケンジャー
ママチャリグランプリはファルケンジャーのような
体育会系の参加者ばかりではありません。
コスプレがいたり、とんでもなく派手な自転車がいたりと
お祭り的な要素もふんだんに詰め込まれています。
この雪だるまも最後まで壊れずに完走していました。
痛チャリ系もエウレカ、マクロス、ボカロなど数多く参加。
ノリはコミケ13日目?
というわけで7時間経過後の感動のゴール。
ENGINEチームのアンカーは小野カメラマン。
ママチャリにレーシングスーツって言うのが
わりとかっこいいかも知れません。
結果は新潮社「ENGINE」チーム 34周 189位
「秋葉謹製 with ENGINE」チーム 35周 148位
昨年の27周から大きくステップアップ。
念願の200位以内に!!
そんな激戦を戦った仲間たち
しかし、今回のママチャリグランプリは
これだけでは終わらなかったのです。
なんと「秋葉謹製 with ENGINE」チームがベストドレッサー賞!!
キャンギャルならぬキャンボーイのジャック・スパローが
ベストドレッサー賞として表彰されました。
これも3年間続けたおかげです。
さぁ、来年も参加しますよ。
関係者各位、よろしくお願いします。